線形代数要論 改訂版 の商品レビュー
筑波大学の授業科目「線形代数I」(第1~2章)、「線形代数II」(第3~4章)、「線形代数III」(第5~6章) の教科書。 無味乾燥な用語事典。 数学の用語とその定義や証明が単に羅列されている。読み物では無く、詳細な説明もない。しかも“空間”や“集合”といった普通の日本語から...
筑波大学の授業科目「線形代数I」(第1~2章)、「線形代数II」(第3~4章)、「線形代数III」(第5~6章) の教科書。 無味乾燥な用語事典。 数学の用語とその定義や証明が単に羅列されている。読み物では無く、詳細な説明もない。しかも“空間”や“集合”といった普通の日本語からは理解できない数学用語が、何の説明も無しに使われているので初学者が独学するには不向きである。理解には授業の受講が前提だろう。既習者が確認のために手元に置いておくにはちょうど良い。 まさに、“要論”というべきもので、(教授は「今後に役立つ」と言うが、)“全く役に立たない必修数学”以上の内容は無い。パースの描画やデータ分析といった工学応用への言及も皆無である。価格も内容も最低限に抑えられているので、ただ必修数学のためだけに購入する教科書としては最適だろうか。 目次 1.線形空間 2.行列 3.行列式 4.線形写像と内積空間 5.固有値問題 6.特論
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