教育委員会の挑戦 の商品レビュー

河村茂雄【編著】,三重県教育委員会【協力】

自動的にキャリアアップ

[moreeducation]

Q-Uの結果をそのまま利用することで、今まできちんと取り組んだこともなかった報告書や論文を現場教師が簡単に取り組くんで始めることができる誰でもポテンシャルを存分に引き出してくれる画期的な企画を内包した良書です。

知らなければ到底かけるとも思えなかった実践研究や発表論文も、
パソコンでの計算の仕方から論文の書き方、
比較検証方法などQ-Uでとったデータを用意するだけで、
全て一からゴールへと導いてくれます。

自宅で手軽にキャリアアップを望めるガイドだと思います。

研究論文の書き方を学ぶことによって、生活・学習指導も多角的に運営できるようになった気がします。

学級全体を長いスパンで見られるようになった余裕が、
以前にはいただけなかった周囲の評価につながっている気がします。

全国に広がっていくべき体制と取り組み

[duplation of the teacher]

三重県教育委員会の取り組みを読んで管理者は現場を何もわかっていないと考えていた自分の考えが浅はかであったことがわかりました。

当然自分の県は同じ挑戦と取り組みをしているとは思いませんが、本書のような真摯な姿勢と学校への本気のサポートが他県で実際に行われている事実を知ることで、いじめや学級崩壊に対する明るい展望が湧きあがってきました。

県と組織すべてを即時に変えていくことは現場教師1人の力ではかなり難しいですが、本書のような取り組みがQ-Uを通して全国に広がっていることが救いであると思います。

著者の論じるように市教委、管理職がとるべきリーダーシップを取って先導していくことで、子どもたちの満足した学級生活に結び付いていくと思います。

そのような環境でこそ現場教師の労力が効率的に結果につながり、やりがいにつながっていくと思います。

実践を見据えた実りある良書

[From0area]

三重県の教育委員会と学校との重点的取り組みのプロセスとデータ分析を通して各学校への取り組みのヒントとアイデアを啓示してくれます。

自分も小学校教師であり現場の苦悩を持って1人奮闘していたつもりでしたが、各管理者の視点がこれまで大きな視点から見て善処しようとしていたということが理解できました。

ここまで教委会と学校がスクラムを組んだ取り組みを持って問題にかかれば、現場の問題も遅からずして収束に向かえるのだろうなとうらやましくもありました。

地域は違えどこのような正しい行いが実施されている事実を垣間見れて救われる思いでした。

教師の年代別の課題なども客観的にみる事ができ実りある読みやすい専門書であったと思います。

意義ある取り組みと挑戦

[ベストティーチャー]

現場教員の視点だけで管理者でもない自分ができることとして、教育委員会の挑戦という題名にも魅かれ、参考までに読んでみました。

ネットワーク方式のリーダーシップの模索に関しては実践例として参考になり、我が校にもその導入を切望する思いでした。
類にもれず、我が校でもいじやや不登校、学級崩壊の問題はあります。
それを越えるために、本書が提唱する教師の意欲が発揮できる学校現場づくりを期待するとともに、自分ができるチーム連携の心得とその伝道を同僚教師たちにも伝染させていけたらと思いました。
三重県のデータ分析、そして教育委員会の取り組みを取り上げた本書は意義ある一冊であり、この取り組の意義を地域にとらわれず、比較対象として全国の教育委員会に大いに波及して参考にしていただきたいものです。