正しく考えるために の商品レビュー
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自分の意見を持つに際して、本当に批判的な態度で自分で考えているか。無反省にすでに誰かによって主張されている意見を取り入れて、それを自分の意見にしてしまうことはないか。感情的にムード的にすぐ何らかの意見に同調してしまうことはないか。 「知る」ことと「考える」ことは同じではない。現代は知ることがあまりに多いため、知ろうとする努力に追いまくられて、深く考えないという習慣に陥ってしまう恐れがある。知ることの量の増大はかえって考えることの喪失に繋がる恐れがある。 必要なのは、批判的な心構えを持つこと。いろいろの意見に対して、一応それを疑ってかかること。しかし、批判的精神は「否定のための否定」ではない。絶えず意見に疑いを持ちながら、冷静に検討し、多くの意見の中から取るべきは取り、否定すべきは否定して、正しい考え方をしていこうとする態度が重要。 権威に対する盲信を捨てると共に自己に対する盲信を捨てなければならない。自信と謙虚さということは相矛盾するものではない。むしろ批判的精神という同一の根源から生じるものである。 何らかの判断をする際に陥りがちなのが、事実についての判断と価値についての混同だ。いくら正しい事実判断(〜である)を行なっても、そこから直ちに価値判断(〜すべきである)を導き出すことはできない。なぜなら、理想(価値)とは実現されるべきものであって、事実として存在しているものではないからだ。この二つを混同し、事実から強引に価値を導こうとする誤りは、多くの議論で見受けられる。 最後に、正しく推理(思考)を行うためには、「概念の同一性」に絶えず注意を払わなければならない。 議論や思考のプロセスにおいて、使用する言葉(概念)の意味を常に一定に保つ必要がある。自分が用いる言葉が具体的に何を意味しているのか、その定義をはっきりと掴んでおくことが、正しく考えるための前提条件となる。
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今の世の中に必要な考え方がたくさん書かれていました。 昨今の外国人に対しての日本人の態度や、自国ファーストという考え方、オーガニック給食についてや様々な社会の動きが、この本の中で繋がることが多くあった。1972年に発行されたようですが、これからの情報過激化社会に、より重要な本にな...
今の世の中に必要な考え方がたくさん書かれていました。 昨今の外国人に対しての日本人の態度や、自国ファーストという考え方、オーガニック給食についてや様々な社会の動きが、この本の中で繋がることが多くあった。1972年に発行されたようですが、これからの情報過激化社会に、より重要な本になるのではないでしょうか。 短絡的に物事を判断してしまうことは危ないと再認識しました。
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https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00058537 理学療法学科 木村 朗先生
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出版年がとても古いものですが この考えというのは当たり前で大事なことです。 つまり、物事を発言する際には きちんと物事をとらえないといけないこと。 そして、考え謝りやすいところに陥ってはいけないこと。 この本の7の部分に出てくる ~だから~である。の解釈の間違いは よく考えれば陥らないのですが 考えずに読んでいると陥りやすいのです。 本当に、ちょっと迷うことって大事。
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「正しく」考えるといった、正しさとは正確性のことを示している。 知ることと、考えることのバランスが崩れ、知ることにのみ価値を置くようになった今。 では、考えるってどういうことか。 また、考える上で陥りやすい間違いを、論理学として説明してくれている。 前半は面白いのだけど、三段...
「正しく」考えるといった、正しさとは正確性のことを示している。 知ることと、考えることのバランスが崩れ、知ることにのみ価値を置くようになった今。 では、考えるってどういうことか。 また、考える上で陥りやすい間違いを、論理学として説明してくれている。 前半は面白いのだけど、三段論法の件になってくると、ふーん……というだけになってしまって、ちょっと残念。
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久々の5点っす。 この本は、「グラデーションで講談社現代新書を借りよう~ブルーグリーン編~」5冊のうちの一つです!(写真では変な表紙ですがわ借りたのはエメラルド色です) *大学の図書館に講談社~がいっぱいあって、グラデーションで強制的に読んでみようとする個人的な突発イベント...
久々の5点っす。 この本は、「グラデーションで講談社現代新書を借りよう~ブルーグリーン編~」5冊のうちの一つです!(写真では変な表紙ですがわ借りたのはエメラルド色です) *大学の図書館に講談社~がいっぱいあって、グラデーションで強制的に読んでみようとする個人的な突発イベントです。 実はこの本、「正しく考える」なんて、決めつけんなよ、っていう反抗的な心から手に取ったんだ。 しかも正しく考える『ために』だからね。 きっと著者の意見を押し付けるものであろうと、ほんとにちょっとむかつきながら開いたんだ。 けど2ページ読んだら「~私の目ざしたのは決して私の意見を読者におしつけようとすることではありません」ときて、あら、じゃあ進めてみようかね、って感じで読むことにしました。 ここに出ているのは、自分の考えや価値観を形成するための最小限の前提、いわばゼロ合わせをするためのベースラインを、がたがたしてない平らなものにしておく心得です。 ・知る≠考える。むしろ知る→考える。 ・批判的精神。偏見や権威、常識、そして自分自身の盲信に対しても、絶えず疑いの目を向け続けること。 ・絶対的なものなどない。科学ですらそうだ。 超常現象を科学で説明できないからといって払い下げる科学者は科学をしていない、というところにはずきっとした。 とくに注目すべきは、著者が、哲学者かなんかだと思うが、カントやゲーテをも疑うその謙虚な姿勢を持ってる点。「大思想家はすぐれた思想を持っているがゆえにこそ偉大なのです。」といいつつ「~いわゆる大思想家のいうところがすべて正しいということはありません。」という。 なんでか、人間はこの初心というか、フレッシュな気持ちというかをわすれてしまうんだね。 新しい環境に身を置いたときもそうだし、恋をしたときも、そしてきっと生まれてきたときもフレッシュな心をもっていたはず。 自分の人生なんだから、自分を作りあげていくのはいいことなんだろうけど、そのせいで見えなくなるものも多い。 そんなときも、ここに書かれる当り前のことを常に常に考えて、自分をいましめ、流されるのは社会的にやばくならない最小限にして、いけたらな。 最近世界をますます狭めてしまっている友人に、勧めてみようと思っています。
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もちろん得られることはあったが、だんだん読む本の内容が被ってきた。 高橋昌一郎先生の本と似た内容が多い。 民主主義と社会主義の話で、小学生の時に「民主主義と社会主義どちらが良いか理由とともに書け。」という課題に、「社会主義。理由:(要約)自分は民主主義の立場からしか意見を言え...
もちろん得られることはあったが、だんだん読む本の内容が被ってきた。 高橋昌一郎先生の本と似た内容が多い。 民主主義と社会主義の話で、小学生の時に「民主主義と社会主義どちらが良いか理由とともに書け。」という課題に、「社会主義。理由:(要約)自分は民主主義の立場からしか意見を言えないので、わからない。社会主義の社会で生まれていたら違う考えかもしれないから。」と答えたのを思い出した。 今もだが、流石にさらに幼い時は考え方が甘過ぎる。
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[ 内容 ] 人間は「考える」ことなしには生きてゆけない。 よりよく生きるとはよりよく考えることである。 よりよく考えるにはどうしたらいいか。 論理的に誤りのない「正しい」判断ができるだけの心構えと論理を身につけることである。 本書は、ともすれば陥りやすい論理や判断の落し穴を具体...
[ 内容 ] 人間は「考える」ことなしには生きてゆけない。 よりよく生きるとはよりよく考えることである。 よりよく考えるにはどうしたらいいか。 論理的に誤りのない「正しい」判断ができるだけの心構えと論理を身につけることである。 本書は、ともすれば陥りやすい論理や判断の落し穴を具体例に即して教えた、考えるための手引書である。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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