白鳥伝説 の商品レビュー
『白鳥伝説』谷川健一(集英社)は、1985年の年末発行の大冊。 神武天皇以前の伝説、物部氏の伝説を追って、東国から東北地方へと旅するわけだが、なぜか訪れる土地の多くは、白鳥伝説の地でもあったようで、その先は蝦夷やアイヌの文化と習合したような形になっている遥かな世界のように見えた。...
『白鳥伝説』谷川健一(集英社)は、1985年の年末発行の大冊。 神武天皇以前の伝説、物部氏の伝説を追って、東国から東北地方へと旅するわけだが、なぜか訪れる土地の多くは、白鳥伝説の地でもあったようで、その先は蝦夷やアイヌの文化と習合したような形になっている遥かな世界のように見えた。 アイヌのイナウは日本の御幣とほとんど同じ物。 だいぶ後に、「ちかと」「ちかつ」「ちかた」という神が、どうやら白鳥飛来地の神のようだと気づいたのだが、白鳥伝説とリンクするかもしれないのでこの本を再読してみたいと思いつつ、それから10年以上が経過してしまった。
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柳田國男大先生の「日本多民族説」の、南方熊楠による「それって種族系じゃね?てかそれが実在した系の伝承ないし」といふツッコミを紹介しつつ、トライバルな先住民族はゐたとする説。 お話は北東アジアから九州~日ノ本の日下を経て果ては東北へと至る、恐るべき旅路を辿る。
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