田中角栄の知恵を盗め！ の商品レビュー

小林吉弥(著者)

2009/12/20

警備の警察にもしっかり挨拶していた田中に警官らは、田中さんのためなら何かあった時にはいつでも生命を投げ出せるという人も少なくなかった。
下の者ほど、どの社会でも陽が当たらないことが常である。しかしこうした人ほど目をかけられたときのありがたみを知っている。目をかけられた人がやがて声なき声の支持を送ることはいうまでもない。
人生に浮沈はつきものである。恵まれぬ環境を強いられたり、落ち目になったものがいつまたどこで浮上の機会を持つかわからない。その時差し伸べられた手の温かみを忘れる人はいないのである。