自立した子に育てる の商品レビュー

中山み登り【著】

2022/02/01

　まだ3歳、もう3歳。着替えや食事は自分の力で徐々にできるようになったけど、まだまだ甘えん坊で「ママやって」が多い年ごろです。片付けなんて一切しないので私がやっちゃってます。その甘えに応えている現状だけど、自立した人間にならなかったらどうしようという不安は常にあり…。「手を離さない」から「目を離さない」への移行の難しさを感じています。

　この本を読んですぐに得られる解はなかったけれど、大きくなっていくほどこの葛藤は大きくなりそうだなと、覚悟を新たにしました。いろいろとできることが増えると子どもの達成感を自分のご馳走にしちゃったり、親の「こうしてほしい」を押し付けたり、この本に出てきた悪い例をそのままやっちゃいそうな私がいます。何より自分自身がそう育てられたからかも。結局自分の親からの負の連鎖を断ち切るのは難しいのかな。自分がされた子育て以外も知り、もっと「親力」を磨きたいと思いました。

　一番刺さったのが、人付き合いの基本は「自己主張」と「配慮」のバランスであるという主張。小さい頃自己主張が苦手で、苦しい思いをいっぱいしてきたのでこれ知りたかったな…大人になってもバランスが上手くとれないので、娘には幼いうちからしっかりメッセージとして伝えてあげたいなと思いました。そのためにも私自身が自分の気持ちをしっかり娘に伝えること、せっかく主張してくれる言葉にはしっかり耳を傾けることを心掛けたいです。

2013/09/29

良い親で居続けることってムズカシイ。必ずどこかに反動がくる。それは大抵弱くてそばにいる子どもに向かう。けれど誰かのために良い親・良いママでいようと頑張る必要などない（負の世代連鎖を断ち切る）。ありのままの自分でそのままの我が子を受け入れよう。それにはちょっとしたスキルも必要になる（親業）。あなたが元気に生きていることだけでいい。そういう気持ちで子どもに何が起きてもドンと受け入れよう。そんなふうなことが根底にある本でした。『この子は隣の家の子。』『この子は次のバス停で降りる子。』この暗示は最高です。使っています。

2013/03/02

漠然と考えていた理想の子育てを、うまく言葉にしてくれていた。子育ての中で、仕事上、困ったらもう一度読みたい。

2011/08/22

『小学４年生の男子がプレーパークに遊びに来た際、ポツンと言ったそうです。焚き火を見ながら、遠い目をして。「僕、学校では仮面を一枚付けているんだ」と。「家では？」、そばにいたプレーリーダーが訊ねると、「家では２枚」』
本当、切ない。そんな思いを子供にさせないためのヒントがたくさんのエピソードとともに紹介されています。