聖域 の商品レビュー
単行本版あとがきはWebで公開されています。山岳関係の記述について監修された神谷浩之氏は気になります。 http://www.tsogen.co.jp/web_m/okura0805.html
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ある事故を境に山から離れ日々を過ごしていた 主人公だが、かつての友の誘いで複雑な思いを 抱えつつも3年振りに山へと戻る。 数日後、その友が山で遭難したとの知らせが入る。 彼は無事なのか、これは果たして事故なのか。 事故にまつわる疑問を解きながら、己にかけた 戒めも解いていく...
ある事故を境に山から離れ日々を過ごしていた 主人公だが、かつての友の誘いで複雑な思いを 抱えつつも3年振りに山へと戻る。 数日後、その友が山で遭難したとの知らせが入る。 彼は無事なのか、これは果たして事故なのか。 事故にまつわる疑問を解きながら、己にかけた 戒めも解いていく、山岳ミステリ&成長物語。 個人的に、割と硬派なミステリを読んだのが 久しぶりだったのもあってか、読み切るのに ややエネルギーを消耗した。 大倉崇裕作品という事で漠然と抱いていた 印象と違う雰囲気だったからかも知れない。 事件の真相(というか動機)については、 若干もやもやするものの、ストーリー構成は 良かったと思う。 でも出来れば主人公の主観や状況証拠ではなく がっちり証明されて欲しかったなぁ。 ※途中で“証拠がないからダメ”って会話を 主人公たちがしていたのに、結局ないのかよ! という不満。 その辺のコトを鑑みるに、どっちかというと ミステリ風味で青春スパイスをきかせた山岳小説 ・・・として読んだら納得なんじゃないかな。
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