黒南風の海 の商品レビュー

伊東潤【著】

2024/07/09

僕は加藤清正推しなのでとても面白く感じる作品だった。主人公というか主な人物が何回も死にかけたりして結局は生き残っているという凄い作品でした。加藤清正推しなひとはとくにおすすめです！【小6】

2024/02/01

豊臣秀吉の朝鮮出兵のこと、全然知らなかったなぁ。ここまで詳しく描写されてる本に初めて出会った。本当に面白かった！

2017/11/16

秀吉の朝鮮出兵は、気の重くなる題材で、秀吉や西国大名をメインにした他の戦国モノでも、このエピソードになると読む気が失せるほどだが、一冊丸ごと朝鮮出兵ってどうなの？って思いつつ、読み始めると、だいぶ雰囲気が違う。加藤清正の軍勢の鉄砲隊長が、その正義感から運命のいたずらで、パラドックス的な立場に追い込まれるというドラマ性もあり、題材的には気が重いことには変わりはないんだが、闘いだけじゃない、日本と朝鮮の末端の人々のドラマが感じられる内容になっている。

2012/11/16

Amazonでのレビューが良かったので読みはじめたが、最初は特に山場もなく引き込まれる話もなく、何ともつまらない話だと思った。しかし朝鮮王子が捕まる話になり、主人公の喜兵衛と王子の護衛の金宦がやり合うあたりから俄然面白くなった。
沙也加（喜兵衛）と金宦は実在したらしい。実に爽やかな愛国（愛民）小説であった。朝鮮の役の愚行と各国の腐敗した政治の中で民の為に奔走する二人の情熱がグッときた。五つ星。

2012/02/07

清正の側から見た秀吉の朝鮮侵攻。
主人公は清正の家臣（鉄砲隊長）でその後、朝鮮側の武将・沙也可（サヤカ）となる男＝筆者は佐屋嘉兵衛と名付ける＝と、朝鮮の勘定方役人でのちに清正に仕える金官の二人。

2012/02/04

秀吉時代の朝鮮出兵の文禄の役、慶長の役で朝鮮&明との戦いを描く、日本人の喜兵衛と朝鮮の金臣が互いに今で言う捕虜となり自国と戦いながら無益な戦いを回避しようとする友情を描く。加藤清正の男気も良かった。

2012/01/05

２０１１年の　「本屋の選ぶ時代小説大賞」の受賞作。
しかし、いろいろな賞が出来るものだ・・・。
話題を作り、スポットライトを当てないと、本が売れない時代なのだろう。

戦国時代小説の新たな実力者の伊東潤さんの作品でもあり
また、秀吉の朝鮮出兵については詳しいことは知らないので、興味をもって読む。

秀吉の朝鮮出兵の無益さ、無謀さは、つとに語られているところではあるが、本作では加藤清正配下の兵である嘉兵衛の眼を通して、朝鮮の民を虐殺していく、その悲惨さ、残虐さがリアルに描かれている。

そして、嘉兵衛に対し、朝鮮王朝の官僚である金宦という人物を配するところが巧い。
二人は対立する立場であるものの
無益な戦い、残虐な殺戮をなんとか止めさせたいと思う気持ちは
次第にシンクロしていく。

そんな願いをもった二人が歩む数奇な運命と、彼らが選んだ道には
胸を打たれる。

しかし、嘉兵衛が究極の選択に追い込まれたときに、選んだ道にはちょっと現実感が湧かず☆１つ減。

されど、戦国時代でも知らなかった部分なので、面白く読めた。

2011/09/19

面白い。
朝鮮の役により運命が交錯する嘉兵衛と金宦の葛藤が上手く描かれていて、読み応えのある話になっている。
お勧めです。

2011/08/10

ちょっと読むのが面倒ですが、主人公の侍の心の動きに親近感を覚えました。色恋もあって面白いと思います。
どこまでフィクションでとこまでノンフィクションなのでしょうか。全てノンフィクションなら嬉しいな。