ひらけごま の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
畑山博が戦時中小諸に母と妹二人と疎開したことがこの本に記されている。 畑山の母が島崎藤村の千曲川旅情の詩が大好きで、縁故のない小諸を疎開先に決めたという。 始めは町外れの水車小屋、その後学校(現坂の上小学校か?)に近い蚕糸工場の寮の2階。そして、大里村飼場に。 妹たちが、飼場へ行く途中で後平集落の子どもたちのいじめを避けて、菱野をまわり、迷子になり凍死寸前のところ助けられたというエピソードも載っている。 あの時代、永六輔、小林亜星も小諸に疎開していた。疎開者も地元の人も大変な時代だったと思う。
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