記者魂 の商品レビュー
連続放火事件の裏に潜む大きな陰謀を暴く新聞記者の話。最後の方で話が動き始めてからエンディングまではいいが、余計な事柄が多すぎて事件に集中できず、個人的に主人公にも魅力を感じなかったため、今いち。ユーモアのつもりであろう部分もわざとらしくて苦笑。
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プロヴィデンス市の地方紙記者マリガン。連続放火事件の謎を追う。 レッドソックスの熱狂的なファンの主人公。あの日本人投手の名も登場します。
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ロードアイランド市で連続放火事件が起きる。 地方紙の記者が首を突っ込む。 本職の記者の第1作だそうだが、さえない。
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●読みでのあるお話でございました。 普段この手のジャンル(=アメリカのさえない町で起きた犯罪を警官とか警官じゃない主人公とかが解決しようとするジャンル。ってなに?)の小説は読まないのでこれが水準の出来かどうかはわからんし、どうも皆様の評価は低いようですが、私は嫌いじゃないね。 唐突に関係があるようなないような脇エピソードが出てくるので、記憶力の悪い向き(=自分だ)には「・・・それなんだったっけ?」と頭に疑問符が浮いちゃったり、150ページ頃から出てくるメイソン君のキャラが都合よすぎだろ!とツッコミを入れたくなるのも、まあいいじゃないか。 オチもまあいいじゃないか。しかたない。(´Д`) ●人生マイナスだらけで疲れてるけど、なけなしの信念らしきものはまだ持ってる男があがきながら奔走する話がお好きな向きへ。 ちょっと改編したら火サスか土サスに出来そうな小説でもありますね・・・。←や、犯罪を扱ったたいていのおはなしはサス化できるけどね。それをい
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想像したよりも良かった。 タイトルの通り、ベテランの新聞記者マリガンが主人公だ。新聞記者っぽく、皮肉屋で時に厳しい記事を書くが、自分の生まれ育った街の連続放火を解決できないか奔走する姿は熱い感情を持っていることを示してもいる。 作者は様々なハードボイルド作品に影響を受けたのだろう、ローレンス・ブロックやパーカーの作品を読む主人公が描かれたり、作品の一部が引用されていたりして、海外ハードボイルドファンとしては思わずニヤッとしてしまう。 登場人物もうまく描かれていて、恋人のヴェロニカや幼馴染のロージー、社会部部長のローマックスなど(やや誇張されている感じはするものの)とても魅力的だ。 ちょっと不満なのが、事件の幕の引き方だ。証拠が無い状況では、こうなってしまうのかもしれないが、あまり、納得がいくものではない。もっとすっきりとした終わり方は無かったものか...。 なお、本作品は2011年度のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞している。
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自分は好きだなこの作品。 ある意味なんの特徴もないし、意外な結末もない(むしろ強引な結末といっていい)けど、ウィットのある会話と骨太な主人公、小気味よく進んでいくストーリーはザ・ハードボイルドで減点になる点は全くない。 ミステリとしての観点からみると、結局誰が実行したんだとか、あのエピソードは何だったのかとかがあって消化不良となる感じもあるかもしれないけど。
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1980-90年代風ネオ・ハードボイルドの文法をきっちり遵守した作劇は目新しさこそないが穴のないウェルメイドなもの。一方で結末は破格というかルール違反というか……。ミステリ的なカタルシスを求める向きにはいささかオススメしかねる。
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久しぶりに楽しかった。楽しかったと、いうのはストーリー以外の部分が充実しているということ。 たとえば 主人公が仕事の合間にレッドソックスの試合(松坂登板)を見に行ったり、文芸担当者の机からくすねるのはロバート・B・パーカーの新刊だったり、着メロに関するお遊びも楽しい。 そ...
久しぶりに楽しかった。楽しかったと、いうのはストーリー以外の部分が充実しているということ。 たとえば 主人公が仕事の合間にレッドソックスの試合(松坂登板)を見に行ったり、文芸担当者の机からくすねるのはロバート・B・パーカーの新刊だったり、着メロに関するお遊びも楽しい。 その他沢山である。 一方、本筋の方は単純な話でありながら最後の決着は本のタイトル(原題の方)に結びついているように思え、結構、意味深である。 主人公は普段、レッドソックスのユニホームにキャップという姿。終盤に身の危険を感じて変装するのだが、さてどんな格好をするのでしょうか。楽しい。
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ポケミス新世代作家シリーズの第五弾にして、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した作品。 著者のブルース・ダルシアは65歳にしてデビューを果たした作家ということで、読み始めの段階から大いに期待した作品でもありました。 地方紙記者である主人公のマリガン。 本作は、彼の住むロ...
ポケミス新世代作家シリーズの第五弾にして、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞した作品。 著者のブルース・ダルシアは65歳にしてデビューを果たした作家ということで、読み始めの段階から大いに期待した作品でもありました。 地方紙記者である主人公のマリガン。 本作は、彼の住むロードアイランドで起こる連続放火事件を軸に、彼を取り巻く人間模様の変化をスリリングな筆致で描いた、ハードボイルド・ミステリ。 物語は終始、主人公・マリガンの『おれ』という一人称で進みます。話は変わりますが・・・マリガンは、村上春樹著『羊をめぐる冒険』の主人公『僕』と、どこか通ずる部分があるように思うのです。マリガンの口ぶりや仕草などは、そのリアリティのある人間らしさから、まさに現代的ハードボイルドといえるのではないでしょうか。 短い章立てで大変に読みやすい構成と、手に汗握るストーリー展開。事件の結末・・・というよりも、物語の結末を追いたくなる一心でページを繰ってしまいました。 物語の結末とマリガンの行動。 モラルを考えた場合に賛否の分かれそうな結びではありますが、マリガンもまた『人間』なのであって、聖職者などではないのです。 (むしろ、聖職者とは対極の存在にありのではないか・・・と。) ミステリとしてさほど特筆すべき点はないように思えますが、作品自体、わたしはとても好きです。 本書の邦題は『記者魂』ですが、原題は『Rogue Island』。 物語を読み解くうちに、この原題が指すものが何なのかを考えながら読むのも面白いかもしれません。
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いつ面白くなるのかと思い読んでたが、結局最後まで何も起こらないまま終わってしまった。 合わないと言えば、それまでなんだろう。横道へ逸れないと前へ進めないような展開に嫌気がさす。キャラ造形とサイドストーリーに執着してる感が目立ち、過去の逸話やエピソードなどで、すかすかの中身をこれ...
いつ面白くなるのかと思い読んでたが、結局最後まで何も起こらないまま終わってしまった。 合わないと言えば、それまでなんだろう。横道へ逸れないと前へ進めないような展開に嫌気がさす。キャラ造形とサイドストーリーに執着してる感が目立ち、過去の逸話やエピソードなどで、すかすかの中身をこれでもかというくらい膨らませてある。そういう雰囲気が好きな読者にはお勧めだが、過剰なアメリカーンな作風は読んでてイタいものがあった。 エド・マクベインは手紙の中で“ショート・ストーリー”と書いていたし、もともと長編向きのネタではないと思う。我慢して飛ばし読みしても十分ついていける。その果てに待ってるオチはひどいものだが…。元記者が記者を描いてるのだから、いろんなものを投影させたくなるのかなあ。
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