ミラーニューロンの発見 の商品レビュー
マルコ・イアコボーニ「ミラーニューロンの発見」読了。10年程前にモノマネ細胞としてきいた事はあるけど詳しくはなくちょっとした好奇心から本書を手に取った。結果、面白くて一気読み。生成AIを念頭におき、ミラーニューロンと日々の営みの関係を振り返ると想像以上にその影響を受けている事に大...
マルコ・イアコボーニ「ミラーニューロンの発見」読了。10年程前にモノマネ細胞としてきいた事はあるけど詳しくはなくちょっとした好奇心から本書を手に取った。結果、面白くて一気読み。生成AIを念頭におき、ミラーニューロンと日々の営みの関係を振り返ると想像以上にその影響を受けている事に大変驚いた。良書。
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往来堂書店『D坂文庫2012冬』から。 ミラーニューロンというのはものまね細胞とも言われ、他者の行動を見たときにあたかも自分が行動しているかのような反応を示す脳神経細胞のこと。他者への共感、さらには社会の中での他者との共生にも関係がある、と言えばその重要さがよく分かる。さらに、こ...
往来堂書店『D坂文庫2012冬』から。 ミラーニューロンというのはものまね細胞とも言われ、他者の行動を見たときにあたかも自分が行動しているかのような反応を示す脳神経細胞のこと。他者への共感、さらには社会の中での他者との共生にも関係がある、と言えばその重要さがよく分かる。さらに、この重要な細胞の発見に加えて、自閉症治療への展開の可能性など現在進行形の研究の一端ものぞくことができて、充実度・満足度の高い一冊になった。 ちなみに『劇的ビフォーアフター』で、思い出の品をあしらった新居に感激の涙を流すおばあちゃんを見てもらい泣きするワタシは、ミラーニューロンが発火しやすいタイプなんだと解釈しておこう。
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後半1/3はつまらなくなる ミラーニューロンかどうかは別にしてであれば、模倣の社会的な影響力は、今更言われなくても知ってる それこそ、タルドが100年以上前に言ってる ミラーニューロンが凄いのは、模倣がニューロンレベルで人間の本質に関わってたということ フェロモンとかそういう...
後半1/3はつまらなくなる ミラーニューロンかどうかは別にしてであれば、模倣の社会的な影響力は、今更言われなくても知ってる それこそ、タルドが100年以上前に言ってる ミラーニューロンが凄いのは、模倣がニューロンレベルで人間の本質に関わってたということ フェロモンとかそういう化学物質による誘因からなる反復を元にした昆虫の社会的行動とかとは全く違うレベルで起こる模倣 とはいえ、人間や大型の猿だけにしかミラーニューロンがないというのは解せない じゃあ、ライオンとかの群れの社会的秩序は、ライオンの子が親をまねるのは、どういう仕組みによるんだ? そういう疑問もわいてくるけども、模倣の社会性を、タルドやジラールで勉強したうえで、ミラーニューロンの概要を改めて考えてみたときに、僕が想像し得るさまざまなことにちゃんと触れてある ストイックなリゾラッティの本がひたすらにそういう想像を排除してたのに対して、こちらは色々と無茶に拡大解釈を披露してる。ちょっと落ち着け、と。
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ミラーニューロン。その人間への働きかけは協力で、ある意味破壊的とも言える。この本を読むと、自分の決定が本当に自分の意志なのか自信がなくなる。テレビの影響はないか、周囲の人の行動の影響を受けていないか。正直わからなくなってくる。 注目点 ・私たちの脳内ミラーニューロンは私たちにそ...
ミラーニューロン。その人間への働きかけは協力で、ある意味破壊的とも言える。この本を読むと、自分の決定が本当に自分の意志なのか自信がなくなる。テレビの影響はないか、周囲の人の行動の影響を受けていないか。正直わからなくなってくる。 注目点 ・私たちの脳内ミラーニューロンは私たちにそうと気づかぬまま自動的に模倣を行わせており、その結果、私たちは強力な社会的影響によって自主性を制限されている。
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ミラーニューロンにまつわる話題がてんこ盛り。てんこ盛り過ぎて消化不良である。 模倣であるとか、他人の行動・意図の直感的な理解が、人のこころの働きを理解するにあたって大事なのは腹に落ちる。われわれは日常生活の会話などの中で互いに模倣しあったり、模倣のプロセスによって相手を理解して...
ミラーニューロンにまつわる話題がてんこ盛り。てんこ盛り過ぎて消化不良である。 模倣であるとか、他人の行動・意図の直感的な理解が、人のこころの働きを理解するにあたって大事なのは腹に落ちる。われわれは日常生活の会話などの中で互いに模倣しあったり、模倣のプロセスによって相手を理解しているわけだ。しかし、それがミラーニューロンみたいに局在的な機能に還元されると言われると、なんだか煙に巻かれたような気分。スーパーミラーニューロンだなんて登場すると余計にだ。これを読む前に、ミラーニューロン仮説に懐疑的な人の書いた本を読んだせいもあるだろうけれど。 他人のこころを理解する仕組みとして「理論説」は不自然だと著者は言う。確かに、(わたしが直感的に思うに)直感的に理屈抜きで他人の意図などを察知できている気はする。しかし、それがミラーニューロンの働きとしても、なぜ見聞きした他人の行動の外観を、己の行動・意図と結び付けられるかは説明されていない。そこには「理論説」ほどしゃちほこばった感じでなくても、おそらく発達の過程での推論めいたプロセスの存在は外せないのではないか?
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ミラーニューロンとは鏡のように、他社の行動を脳内で表象する働きを担っている神経細胞の一種である。 まだ十分にこの細胞の脳内での働きが解明されていないとのこと。まだ、学者以外の一般人にとって具体的なメリットを提供できるレベルではないようなので、研究が進むことを祈ります。
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他者に共感する気持ちはどこから来るのか? 他者の行動を先読みできるのはなぜか? そもそもサルと我々の違いはなにか、 [DNAの発見に相当する]の謳い文句に偽りなしのモノマネ細胞について安っぽいハウツー本では得られない知識の部分が濃い!サイコウ!正直なところ脳科学の本て微妙なのが多...
他者に共感する気持ちはどこから来るのか? 他者の行動を先読みできるのはなぜか? そもそもサルと我々の違いはなにか、 [DNAの発見に相当する]の謳い文句に偽りなしのモノマネ細胞について安っぽいハウツー本では得られない知識の部分が濃い!サイコウ!正直なところ脳科学の本て微妙なのが多いなかでこれはほんとうにおもしろい!
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目からウロコの「ミラーニューロン」仮説。誠実な科学者として、つねに慎重な実証的データをもとに話をしている様子は、読めば読むほど、ものすごくよく分かる。いろんな対照実験も本当におもしろく。さすがだと思いました。しかし、それを「説」として編み上げる/結論づけるところで、すいません、と...
目からウロコの「ミラーニューロン」仮説。誠実な科学者として、つねに慎重な実証的データをもとに話をしている様子は、読めば読むほど、ものすごくよく分かる。いろんな対照実験も本当におもしろく。さすがだと思いました。しかし、それを「説」として編み上げる/結論づけるところで、すいません、ときどき、私にとっては反骨とユーモアが足りない気がして。 まるで暗闇をところどころ照らす明かりを頼りに、地図を描いているよう。手探りながらも厳密に。さすが科学者、立派。一方で話のトピックが大きくなり、価値判断が入ってくると……
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他人のある動作を目にしたとき、自分がその動作を行った時かのように活性化するニューロンの話。脳について、心理学的な証明が必要になる場合、個々人の主観っていう部分がどうしても少なからず入ってしまうから、いくら条件設定をしっかり整えても、ある一定の胡散臭さが混ざってしまうと思う。素晴ら...
他人のある動作を目にしたとき、自分がその動作を行った時かのように活性化するニューロンの話。脳について、心理学的な証明が必要になる場合、個々人の主観っていう部分がどうしても少なからず入ってしまうから、いくら条件設定をしっかり整えても、ある一定の胡散臭さが混ざってしまうと思う。素晴らしい発見には違いないけど、説得力っていう点ではイマイチピンとこなかったのも確か。面白い話題ではありました。
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【私の中のあなたの素】1990年代後半から神経科学の世界で脚光を始めたミラーニューロン。他人の行動を観察したときに活動するという「鏡」のような役割を持つこのニューロンの潜在的可能性、そしてその衝撃に迫った作品です。著者は、イタリア生まれの神経学者であり、カリフォルニア大学ロサンゼ...
【私の中のあなたの素】1990年代後半から神経科学の世界で脚光を始めたミラーニューロン。他人の行動を観察したときに活動するという「鏡」のような役割を持つこのニューロンの潜在的可能性、そしてその衝撃に迫った作品です。著者は、イタリア生まれの神経学者であり、カリフォルニア大学ロサンゼルス校において、自らもミラーニューロンの研究をリードし続けているマルコ・イアコボーニ。訳者は、科学関係の翻訳を多く手がけている塩原通緒。 少しずつその認識は広まってきているのだとは思いますが、改めてミラーニューロンの持つ意義に驚かされた一冊。単に知的好奇心を満たしてくれるのみならず、哲学や政治、さらにはマーケティングにまで影響を及ぼす可能性のあるこの存在を知ることにより、ものの見方までもが何となく修正を迫られるような衝撃を受けました。ミラーニューロンを軸として物事を語ることにどこまでリーチがあるかはわかりませんが、注目の神経科学の分野の一端がのぞける良作だと思います。 科学の本と聞くと、門外漢は受け付けないような印象を受けますが、数々の具体的な実験や身近な出来事を例としながら語られるので、まったく抵抗なくミラーニューロンの世界に足を踏み入れることができたのも本書の大きな魅力の1つです。また、科学者が普段何を考えているのか、そして実験を行うに当たってクリアする障壁はなんなのか等もわかり、今まで知ることのなかった世界についても教えてくれた作品でした。 〜人間は別の人間と深くつながりあうように進化してきた。この事実に気づけば、私たちはさらに密接になれるし、また、そうしなくてはならないのである。〜 科学と哲学が改めて密接にリンクしていると感じた☆5つ
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