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フランス革命殺人事件 の商品レビュー

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2011/10/10

タイトルの通り、フランス革命を背景に起こる連続殺人事件。 しかし時代が革命から恐怖政治となり、ギロチン刑が珍しくない中では殺人事件もかすんでしまう。個々の事件の謎がどうこうというよりは、流れるような絢爛な歴史冒険絵巻といった感じ。 探偵役のフェルタン子爵は架空の人物だが、その他の...

タイトルの通り、フランス革命を背景に起こる連続殺人事件。 しかし時代が革命から恐怖政治となり、ギロチン刑が珍しくない中では殺人事件もかすんでしまう。個々の事件の謎がどうこうというよりは、流れるような絢爛な歴史冒険絵巻といった感じ。 探偵役のフェルタン子爵は架空の人物だが、その他の登場人物がなんとも豪華で、ルイ16世、マリー・アントワネット、サド侯爵、デュ・バリ伯爵夫人などがぞろぞろ出てくるし、有名な「王妃の首飾り」も登場。誰もが逃亡や誘拐など陰謀を企てている。 すっかり波瀾万丈の冒険小説として読み進むうちに、最後に殺人事件の意外な犯人が明かされて、これってミステリだっけと思い出した。しかし起伏に富んだストーリーで面白かったし、ラストがいきなり本格ミステリになってしまって驚いたが、謎解きもよかったと思う。

Posted byブクログ