塩狩峠 の商品レビュー
高校時代に読んだ本、何回繰り返して読んでも泣けてくる。 すでに頭の中では映画のフィルムが回るように情景がめぐるほど。
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中学の時に読んだ。信夫の気持ちが、すごくよくわかって共感した覚えがある。今読んだら、どう感じるんだろう。
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清い。果てしなく清い。 清廉潔白な男と男の素晴らしい友情と、清廉潔白な男と女の素晴らしい愛と、 清廉潔白な一人の男の生涯を優しくゆっくりと丁寧に描く傑作。 クライマックスは電車の中で読んでいたのだけど、人目を憚ることなく泣いてしまった。 感動してとか、心が揺れてとか、センチに...
清い。果てしなく清い。 清廉潔白な男と男の素晴らしい友情と、清廉潔白な男と女の素晴らしい愛と、 清廉潔白な一人の男の生涯を優しくゆっくりと丁寧に描く傑作。 クライマックスは電車の中で読んでいたのだけど、人目を憚ることなく泣いてしまった。 感動してとか、心が揺れてとか、センチに酔ってとか、そういう涙ではない。唯々悲しくて…。 まるで身内や友達が死んでしまったように、心の底から悲しみがあふれて止まらなかった。 信夫こそ“イエス”であり、『塩狩峠』こそ聖書だと思った。
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想像してた話と違った。 内容知らずにインスピレーションで手に取るのも面白いかも。 事実を元にしている話。 主人公が本当にこんな人物だったのかは分からないけど…人間ってこんなに真っすぐな心で生きていくことができるのかな?信夫が悩んでイエスの磔を理解していくところ、私にとっては新し...
想像してた話と違った。 内容知らずにインスピレーションで手に取るのも面白いかも。 事実を元にしている話。 主人公が本当にこんな人物だったのかは分からないけど…人間ってこんなに真っすぐな心で生きていくことができるのかな?信夫が悩んでイエスの磔を理解していくところ、私にとっては新しい解釈だった。 明治時代の恋愛とか、当時の雰囲気が分かる。 今当たり前のように快適な鉄道だけど、ここまで辿り着くには先人達の努力と苦労があったんだよね。塩狩峠、いつか行ってみたいなぁ。
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明治時代の話。 ハードカバー故、どんな内容の文庫本か分からず選んだけど、最後まで読み終わるとキリスト教を広げた明治の方の話だった・・・ しかも実話に基づき、少々内容を変えたモノであり、深く悲しくまっすぐで、信仰深く少し驚いた。 こんな人が古き時代に存在したことに本当に驚き、彼の生...
明治時代の話。 ハードカバー故、どんな内容の文庫本か分からず選んだけど、最後まで読み終わるとキリスト教を広げた明治の方の話だった・・・ しかも実話に基づき、少々内容を変えたモノであり、深く悲しくまっすぐで、信仰深く少し驚いた。 こんな人が古き時代に存在したことに本当に驚き、彼の生涯を尊敬した。
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キリスト教が差別されていた明治時代に、キリストを信仰する母の下に生まれた男の人生を描く。実話がモデル。 キリスト教色が非常に濃い。自分はキリスト教は大っ嫌いだが、この作品は好きだ。 十数年ぶりに再読。やはり泣ける。
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課題図書特集でブクレポスタッフさんが挙げていたこの作品。 実は私も、始めて読んだのが高校生の時でした。 それも友人に「絶対に泣けるから読んでみて」と、勧められて、です。 塩狩峠(北海道和寒町)は天塩と石狩の国境にある険しく大きな峠です。 物語はこの塩狩峠を走る列車がポイントでし...
課題図書特集でブクレポスタッフさんが挙げていたこの作品。 実は私も、始めて読んだのが高校生の時でした。 それも友人に「絶対に泣けるから読んでみて」と、勧められて、です。 塩狩峠(北海道和寒町)は天塩と石狩の国境にある険しく大きな峠です。 物語はこの塩狩峠を走る列車がポイントでした。 作品の主人公は、熱心なキリスト教の若者です。 塩狩峠で暴走した列車を止めるために 自らレールに飛び込んでブレーキとなり、大勢の乗客の命を救います。 この小説、実話をもとにしていたとは、 何回目かの再読のときに始めて知りました。 熱心なキリスト教信者の三浦さが 「熱心なキリスト者」と「犠牲死」の二つのキーワードで この作品を書き上げたのだろうと思われます。 自分を犠牲にして大勢の人を救った一人の青年。 自分を犠牲にするのは、なかなかできないことです。 あらためて読んでみて 自分なら、やはり、そこまで出来ない。 という想いにつきあたり、自己嫌悪に陥りそうでした。 三浦さんの作品の主人公たちは、平凡な市民でありながら、 みな肝心なときには、想像以上の力や決断力が出せます。 本当の意味で、強い人が多いなあという印象を持ちました。
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キリスト教に目覚めるまでの苦悩と成長を描いた実話の物語。 この物語の主人公は信夫という人物。 幼き頃のある家庭事情によりキリスト教を嫌っていた信夫が、様々な出会いや自身の成長により信仰心に目覚めた彼の生涯を描いている。 この信夫は最初は熱心な信者ではなかった。 成長に伴い感じ...
キリスト教に目覚めるまでの苦悩と成長を描いた実話の物語。 この物語の主人公は信夫という人物。 幼き頃のある家庭事情によりキリスト教を嫌っていた信夫が、様々な出会いや自身の成長により信仰心に目覚めた彼の生涯を描いている。 この信夫は最初は熱心な信者ではなかった。 成長に伴い感じる彼の考え方や苦悩が、読み手を惹き込ませる大きな要因に思える。 私はこの本が好きです。 心が荒んだ時にまた読みたい1つの救済本にも感じた。 だが結果的に言ってしまうと、この本の評価は大きく2つに別れてしまうと思う。 宗教色が出ている本はどうしても偏見的な目で見てしまう人は必ずいる。 でもこの本は、そこまでキリスト教を痛烈に色濃く出していないと思う。 信仰心が特に無い者でも、考え方によっては1つの物語として読めるし、作者もキリスト教の素晴らしさをどこかで織りまぜ進めつつも、そこまでの人間としてのイヤらしさは感じない。 私はこの「塩狩峠」を読んで考えさせられた。 現実感を帯びる主人公の成長や考え方などに、自分自身を重ねて見えているようだったから。 実話を元にして物語風にアレンジした小説…らしいが、実話ではなくても十分な物語のインパクトを感じる。 そして私は信夫の父・貞之が好き。 広い意味で心優しく時に愛があるゆえの厳しさを持つ貞之は、誰もが憧れる父親像だと私は感じた。 それに聖書を…親しみを持ちやすい人物達を使い、物語風に分かりやすく説いた小説にも思える。 様々な伏線がこの物語をひいているが、出来れば文庫の背表紙に結末を書いてほしくなかったかも…。 衝撃的な結末を知らなかったら、また別なこの物語への感じ方があったかもしれない。 聖書は読んだことはあるが、普通に読んでいて意味が捉えづらい描写も分かりやすく綴られている印象を感じた。
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明治初期から終わりにかけて生きた青年の物語。彼がいかにしてクリスチャンとなり、その誠実な人生を全うしたか。ある実在の人物をモチーフに描かれており、少年時代の心、女性への憧れ、信仰と心の置き方などクリスチャンではなくても読み応えのあるストーリーだ。そして誰かを守るために犠牲になれる...
明治初期から終わりにかけて生きた青年の物語。彼がいかにしてクリスチャンとなり、その誠実な人生を全うしたか。ある実在の人物をモチーフに描かれており、少年時代の心、女性への憧れ、信仰と心の置き方などクリスチャンではなくても読み応えのあるストーリーだ。そして誰かを守るために犠牲になれるか。事故だったり戦争だったりとあるだろう。そこで自ら進んで命を投げ出す勇気、その行為は本当に尊いものだと思う。 江戸から明治になった世相なども興味深く、当時のクリスチャンが嫌われた様子などの時代背景もしっかりと描かれている。これは私の祖父が生きた時代と重なっているのかと思うとそんな遠い時代のことではないのだと思う。
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主人公が小さいときの馴れ初めから大人になるまでの流れで書いていてわかりやすい一冊だ。 当時ヤソと馬鹿にされたキリスト教に対する主人公の考えも注目すべき点だろう。 最後の部分がメインなのだろうが思ったよりあっさり終わってしまっていて少し拍子抜けした、だがこの事にもいろいろな見方...
主人公が小さいときの馴れ初めから大人になるまでの流れで書いていてわかりやすい一冊だ。 当時ヤソと馬鹿にされたキリスト教に対する主人公の考えも注目すべき点だろう。 最後の部分がメインなのだろうが思ったよりあっさり終わってしまっていて少し拍子抜けした、だがこの事にもいろいろな見方が考察出来るので興味深い一冊だと思った。
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