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意識は実在しない の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/10/24

個人の集合を単純に「社会」と捉えた結果、社会における「その人らしい行動」という環境から切り離されたトートロジーな「人格としての行動」という説明に囚われている現状に対してのアフォーダンスとしてアプローチなどなど。おもしろかった。

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2019/05/09

環境と心の問題◆拡張した心◆知覚とは何か―クオリアは存在しない◆意図と自由の全体論―当事者研究とアフォーダンス◆社会的アフォーダンスと生態学的記号論、そして、アクターネットワーク 著者:河野哲也、1963-、哲学者、慶應義塾大学文学部→同大学院→ルーヴァン・カトリック大学(ベル...

環境と心の問題◆拡張した心◆知覚とは何か―クオリアは存在しない◆意図と自由の全体論―当事者研究とアフォーダンス◆社会的アフォーダンスと生態学的記号論、そして、アクターネットワーク 著者:河野哲也、1963-、哲学者、慶應義塾大学文学部→同大学院→ルーヴァン・カトリック大学(ベルギー)、立教大学文学部教育学科教授

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2016/11/14

研究用に読んだ本。1章をしっかり読んであとは流した。 「拡張された心」概念が参考になる。 ◯1章 ・拡張された心・・・心は環境とのインタラクションにより成立する  ・単純な計算であっても筆記、電卓など外部の環境を用いる  ・暗算・・・最初は外部から得た計算法や音を出して覚えた...

研究用に読んだ本。1章をしっかり読んであとは流した。 「拡張された心」概念が参考になる。 ◯1章 ・拡張された心・・・心は環境とのインタラクションにより成立する  ・単純な計算であっても筆記、電卓など外部の環境を用いる  ・暗算・・・最初は外部から得た計算法や音を出して覚えたり、そもそも言語が外部から習得したもの  ←・図書館環境実験の理論づけに関連しうるか ・身体⇔脳の関係。脳の一方的な制御ではない。この辺は自分の前提知識とも合致 ・脳マッピング系の研究に対する批判。「創造力」を脳のどこが担うかを研究するとして、「創造力」とは社会との関係の中で実現されるもので一人で発揮した能力が「創造」かはわからない  ←・これは定義のしようでなんとかなりそうな気もする  ←・自分の場合はマッピングがしたいわけではないからいいか? いや、でも、特定の気分に関する用語なんかもこの範疇か・・・? ◯2章:クオリア ・p.120 「情報は、発信するものと受信するものを、受信するものの知覚と行動の循環システムに組み込む機会を与える」

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2015/12/22

アフォーダンス理論やアクターネットワーク理論などを援用して「頭の中の劇場」としての意識に依らない心の理論を構築した本。

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2013/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河野哲也さんの著作はけっこう読んでいます。 アフォーダンスの心理学を知るきっかけともなってくれました。 脳科学の還元主義的な観方に嫌気がさしていたので、そんなときにこの方の著作に出会えたのは感謝感激でした。 さて、この本のなかで特に印象的なのは クオリア批判と意志についての考察。 『網膜に投影された逆さの像、あるいは一組のメッセージが脳に伝えられると信ずる必要はない。』 本書でも引用されているジェームズ・ギブソンの言葉です。 一見、非科学的で宗教チックな言葉と思えますが、 脳という器官を"外界を投影した内的な舞台を作り上げる装置"として、 無批判に受け入れているのは我々ではないでしょうか。 意志決定や意識が、環境との文脈のなかではじめて理解されうるという、ある意味当然のことを哲学してくれる方は貴重だと思います。 ただし、本書や『暴走する脳科学』で批判されているリベットの研究を、 「意志決定を考える枠組みそのものを間違えてる」とだけ指摘して、 その結果について歯牙にもかけないのはどうも・・・。 リベットの研究は自由意志の存在について、哲学界にもかなりインパクトを与えたので、丁寧にその結果の意味するところに再検討を加えても良いと思えます。 あともっと推敲してほしいです。 論旨が右往左往して、なにを言わんとしているのか読み解くのに苦労することがけっこうあります。良くいえば哲学の息遣いを感じることができるといえますが(笑) アフォーダンスやアクターネットワークはまだまだ"科学"とは呼べそうにありません。しかし、"科学"の名のもとに無意識に刷り込まれた先入観を洗い出すのに本書は良いきっかけとなってくれるのではないでしょうか。

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2013/02/12

知覚=対象からもたらされる刺激作用や内在する因果作用から動物が構造・形相を抽出する作用 その因果作用はアフォーダンスとして捉えられる。アフォーダンスは顕在的なアフォーダンスと潜在的なアフォーダンスと。 意図的と目的論的の区別。ある目的に対して、障害があっても様々な手段を取れるのが...

知覚=対象からもたらされる刺激作用や内在する因果作用から動物が構造・形相を抽出する作用 その因果作用はアフォーダンスとして捉えられる。アフォーダンスは顕在的なアフォーダンスと潜在的なアフォーダンスと。 意図的と目的論的の区別。ある目的に対して、障害があっても様々な手段を取れるのが人間の自由の根拠であり、それは潜在的なアフォーダンスの認識である。 アクターネットワーク=人間もモノも全てアクターとして平等に捉える。社会規範や言語もアクターネットワークの中で実在するものと言える。 パースの記号論:記号・対象・解釈 解釈は記号ー対象と独立にあるのではなく記号に内在するもの・記号がアフォードするものである(ex.足あとが動物を指し示す解釈は自然自体に内在している) 実在するのは情報であり、情報の存在論を考えなければいけない 大雑把なメモ。たぶん不正確。

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