3DCGシリーズ55 戦艦大和VS米空母 の商品レビュー

双葉社

2012/03/30

レイテ沖海戦のうち、サマール島沖海戦とエンガノ岬沖海戦を描いた35分ほどのアニメーションＤＶＤです。

もう後のない連合艦隊が総力を挙げて戦ったのがレイテ沖海戦であり、そのため多くの種類の艦艇・航空機が登場します。

題名に名のある「大和」はもちろん、戦艦でいえば、「長門」・「金剛」・「榛名」、航空戦艦に改装されていた「伊勢」・「日向」。
航空母艦では「瑞鶴」・「瑞鳳」・「千歳」・「千代田」。「瑞鶴」と「瑞鳳」はこの海戦時飛行甲板に迷彩塗装をしており、その画像は珍しいです。
重巡洋艦では高雄型「鳥海」、最上型「熊野」・「鈴谷」、妙高型「羽黒」、主砲を前部に集中させた利根型「利根」・「筑摩」。
軽巡洋艦については阿賀野型「能代」・「矢矧」、防空巡洋艦に改装されていた「五十鈴」。

駆逐艦では陽炎型、秋月型、丁型が登場します。
航空機は直掩任務の零戦52型、爆戦とされた21型、彗星艦爆、天山艦攻が描かれています。
サマール島沖海戦における、栗田艦隊と米護衛空母群の動きがよく理解できます。

また、重巡「鳥海」が前部主砲を斉射した際、その反動で艦首が沈み込む様子、煙幕を展開しながら避退する米艦隊、日本の水雷戦隊が放った魚雷を機銃掃射で防ごうとする米空母。

「瑞鶴」が艦載機を発艦させた後、甲板上に単装機関砲を設置している状況、12センチ28連装噴進砲の射撃の様子等珍しいシーンも登場し、興味深く観ることができます。

（奈良県在住　５０代　男性）