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1000ヘクトパスカルの主人公 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2011/09/28

主人公は大学3年の城山義元。 目標もなく、下宿はサークル仲間のたまり場となり、必修の第二外国語の中国語は単位を落として今年も2年のクラスに籍をおいている。 ある日その中国語のクラスが一緒の羽村友恵と知り合うところから物語が始まる。 友恵に「空がどうして青いか、知っていますか?...

主人公は大学3年の城山義元。 目標もなく、下宿はサークル仲間のたまり場となり、必修の第二外国語の中国語は単位を落として今年も2年のクラスに籍をおいている。 ある日その中国語のクラスが一緒の羽村友恵と知り合うところから物語が始まる。 友恵に「空がどうして青いか、知っていますか?」 と聞かれたことをきっかけとして少しずつ変わっていく義元。 そして始まる就職活動が義元を大きく変えていく。 よくある話かもしれないし決して上手いとも思えない(すいません)けれど、こちらに伝わってくるものがあるのは、著者自身の体験やそこで感じた気持ちから生まれたものだということと(あとがきを読むとそう感じる)、息子の就活があったことが大きい。 淡々と就活していたように見えた息子もいろいろ感じ考えるところがあったに違いない。 友恵や歌唄いのマリー、静、サークルの仲間達、バイト先の店長、両親など義元の周囲の人達の話もなるほどなぁ、と・・・ いつの頃からか親の知らないところで子供は育っていくんだなぁ・・・

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2011/09/14

普通の大学生の就活ストーリーかと思ったのですが、空を眺めるところから始まるこの長編には所々に気象に関する話が出てきます。それがアクセントになって面白かったです。大学生の主人公、義元のバンドと就活と恋と友情が語られる爽やかな青春小説でした。

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2011/09/14

大学3年生の空を見上げた事から始まるストーリー。中盤から静かに盛り上がってラストも良かった♪ 2011.9.14

Posted byブクログ

2018/10/21

 あとがきによるとこの小説の背景には作者自身の経験があるようだ。作者は1977年生まれ。いわゆる失われた10年に大学を卒業した世代である。急激な景気変動に順応できないまま、学生時代の放蕩と、その直後にある極度の就職難がいかに過酷なものであったのかを知るものにとっては懐かしさを伴う...

 あとがきによるとこの小説の背景には作者自身の経験があるようだ。作者は1977年生まれ。いわゆる失われた10年に大学を卒業した世代である。急激な景気変動に順応できないまま、学生時代の放蕩と、その直後にある極度の就職難がいかに過酷なものであったのかを知るものにとっては懐かしさを伴う内容なのかもしれない。  小説の主人公城山義元はこれといった目的意識にかけた大学生であり、周囲に流されるまま自堕落な生活を送っていた。そこに気象予報士の資格をもった羽村友恵が現れる。天候の急変によって水害によって目の前で母をなくした友恵は、気象関係の仕事に就くしっかりとした目的があった。そのことを聞いた義元は次第に自分の生き方を考え直すようになっていく。  青春の小説として楽しんで読むべきなのだろうが少し気になることがある。人の一生が大学卒業と就職とによってすべてが決定され、道をはずれたものには将来が展望できないかのような人生観が当然のように描かれていることだ。これはもちろん現実そのものであり、多くの人々に共有されている考えでもある。作者は、主人公をそうしたレールからはずれ、フリー写真家としての道を選択し人生をみずから選び取っていくという結末を用意することによって、何らかのメッセージを残そうとしている。しかし、小説の中心は大学卒業までであり、その後の人生はエピローグの扱いになってしまう。そこに物足りなさも感じた。  主人公が属するロックバンドのサークルの話や、酒場で歌う老女マリーや姑に虐げられながらもけなげに生きる主婦の話など、サブストーリーも用意されており、話の世界観は立体的になっている。気象学の話などはもうすこし取り入れても面白かったのではないか。  作者と同世代の人々には是非読んでもらいたい作品である。

Posted byブクログ

2011/07/26

ジャケ買い、ならぬジャケ借り(図書館新刊コーナーで偶然知った)。ドラマ原作大賞受賞作家さん、らしい。 読んでみると、確かにストーリー的には惹かれるんだけど、綴られる文書自体は凡庸に感じられた。山崎ナオコーラとは真逆の文書というか。映像で魅せるドラマだから、原作作成者としてはストー...

ジャケ買い、ならぬジャケ借り(図書館新刊コーナーで偶然知った)。ドラマ原作大賞受賞作家さん、らしい。 読んでみると、確かにストーリー的には惹かれるんだけど、綴られる文書自体は凡庸に感じられた。山崎ナオコーラとは真逆の文書というか。映像で魅せるドラマだから、原作作成者としてはストーリー性があればいいのかな。 大学3年生の、怠惰な日常~就職活動~社会人までの道程を描いた作品。つい最近まで(?)大学生だった自分としては共感が容易で、あの当時の情感をよくここまで小説として再現できたもんだと感心してしまった。強烈に面白かったわけではないけど淡々と読み進められて、最期の爽快感はなかなかのものだった。

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2011/07/14

今日買った本。260ページ中160ページ位まで読んだけど、淡々とした文章がとにかく微妙。 あと100ページ読むかどうかも迷う。ううむ。微妙…。 ↓ 結局朝の電車で読んだところ終わり方はまぁまぁ良かった。 前半から中盤にかけては退屈するけど、ところどころいい言葉は見つけた。

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2011/07/11

大学三年生の城山義元は、空をながめていた。就職活動を前に、ありあまる時間を無為に過ごしてきた学生生活にほのかな違和感を感じはじめる義元。

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