思想としての編集者 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1.深井智朗『思想としての編集者 現代ドイツ・プロテスタンティズムと出版史』新教出版社、読了。20世紀プロテスタント神学の歩みを「編集」の観点から考察する労作。バルトやティリッヒも編集者(知のプロデューサー)がいなければ存在しない。思想の「商品化」と「政治化」を鮮やかに映し出す。 2.深井智朗『思想としての編集者』新教出版社。本書は単なる神学思想史に留まらないし、軽薄な知識社会論でもない。近現代のドイツ思想史を取り扱いながらも、人間の活動(アレント)と思想の関係を、豊富な事例から分析する。誰もが「編集者」の現在、根源的考察の本書は広く読まれて欲しい。了。 深井智朗先生の近著『ヴァイマールの聖なる政治的精神 ドイツ・ナショナリズムとプロテスタンティズム』(岩波書店)、こちらも読もうと思います。帝政ドイツからワイマール期への転換とは「政治化された神学」と「神学化された政治」の登場。 http://bit.ly/PiZYf1 しかし、軽薄な現代批評だか、歴史「ネタ」的書籍が次々と流通する中で、ひさしぶりに、一般向けの「ほんもの」の本を読んだような気がする。
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