戦後4世の青春 の商品レビュー

岩井レイ子(著者)

2010/08/15

　この本の中で描かれているのは、東京キッドブラザーズという劇団、そしてその主宰者である東由多加氏であり、研究生としてそこに飛び込んでいった１８歳の作者です。「命」といったベストセラーでもこのあたりの件は描かれているけど、見方が違うとこうも違うかと思います。酒井は断然、こちらの方を信じます。

　結末はハッピーエンドであるとはいえないけど、「生きる」ってことと真剣に向き合っている姿が伝わってきて、とても美しく、また切ないです。うんとたくさんの人に読んでもらいたい本だと思います。

　作者さんと先日お会いしましたが、とってもすてきな方でした。