谷川俊太郎《詩》を読む の商品レビュー
感想 芸術に限らず、学問や宗教といった何らかの指向性をもつ思想というものは、すべて等しく同一のとある場所を目指しているのではないか、と思うことがある。 この本において語られるものは、詩を主に、音楽や絵画といった芸術の領域に座を占めるものだが、どれも目指している場所は同じで...
感想 芸術に限らず、学問や宗教といった何らかの指向性をもつ思想というものは、すべて等しく同一のとある場所を目指しているのではないか、と思うことがある。 この本において語られるものは、詩を主に、音楽や絵画といった芸術の領域に座を占めるものだが、どれも目指している場所は同じであると感じた。 その場所をある人は真理と呼んだり、またある人は理想と呼んだりする。どちらも使い古された言葉で、これらの言葉の持つ意味を世間では薄められて解釈されている気がするが、それはその場所の持つ普遍性のなせるわざなのではないだろうか。 個人的にそういった傾向は好感を持てないが、上記に書いた理由により、仕方なしと飲み込むことにする。
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