ジャン・クリストフ(全4巻) の商品レビュー
ロマンロランらしさが最もまっすぐに出ている大河小説。現代にはもうそぐわないのかもしれないが、思い出深い作品です。
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ロマン・ロランは65年前、1944年12月30日に78歳で亡くなったフランスの小説家。その名前は、かつて私にはとても敬虔な響きを持っていました。 ベートーベンをモデルにしたといわれる主人公・ジャン・クリストフというドイツの音楽家に、三世代に及ぶ100人を越える群像がからむヨーロ...
ロマン・ロランは65年前、1944年12月30日に78歳で亡くなったフランスの小説家。その名前は、かつて私にはとても敬虔な響きを持っていました。 ベートーベンをモデルにしたといわれる主人公・ジャン・クリストフというドイツの音楽家に、三世代に及ぶ100人を越える群像がからむヨーロッパ世界を描きつくそうとした壮大な物語。 夢や冒険が待っている訳ではありませんが、悩み闘う活き活きとした姿に自分を投影するという、まさに典型的な感情移入型の読み方にスルッとはまってしまいます。 この『ジャン・クリストフ』といい、その姉妹編の『魅せられたる魂』といい、どうしてあれほど熱中して読むことが出来たのか、たとえば3日間徹夜して読んでも平気だった10代の強靭な精神と肉体を有した私、今からでもその頃の自分に会って、何故あれほど寝食を忘れて没頭して読めたのか聞いてみたい気がしないでもありません。 授業中でも、数学の教科書の中に挟んでカモフラージュして読み、得意の水泳の時間も体調が良くないからといってプールサイドで見学しながら読み、お弁当も夕食も食べたか食べないかよくわからず、制服のまま一睡もせず三日三晩なにかにとりつかれたように読書する狂気じみた行為。 もちろん、読書とは苦痛でも強制でも逃避でもなく、明確に視覚と精神と思索の快楽のためにあることは自覚的に身につけていましたし、そのためにこそあらゆる万難を排して没頭するという極端な行為に走ることは、むしろ賞賛されるべき過激さで少しもおかしくないものでしたが・・・・・。
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ボスに 「読みなさい」 といわれて、amazonで発注。 一巻を読み終える。 序盤は何とも面白みを感じないが、 中盤からは物語がジャンクリストフを中心に動きだすので、 おもしろくなってくる。 しかし、そのほとんどが少年時代、青年時代の「愛」の話なので、 よくある青春劇といえ...
ボスに 「読みなさい」 といわれて、amazonで発注。 一巻を読み終える。 序盤は何とも面白みを感じないが、 中盤からは物語がジャンクリストフを中心に動きだすので、 おもしろくなってくる。 しかし、そのほとんどが少年時代、青年時代の「愛」の話なので、 よくある青春劇といえばそうなのだけど。 全4巻のうち、一巻だけなので、まだ何ともいえないが、 こういう人(ジャンクリストフ)が主人公として成立する文学としての意味性が正直よくわからなかったりする。 なぜなら、主人公は、超優秀な人、でもないし、オタク、というわけでもないし、平凡な人、または、努力家というわけでもない。 一般的な今の小説(マンガ)の主人公像に重ね合わせられないからだろうか。
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ロマン・ロランの長編小説。ドイツ・ライン川中流の小都会に生まれた音楽家クリストフを主人公に3代を描いた大河小説。
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