地上はポケットの中の庭 の商品レビュー
庭を一つのテーマに 色んな短編が綴られています。 1話目 〇〇の恩返し~的な話は世界各国色々あるので 妄想力豊かな私は、〇〇の恩返しをアレコレ考えたりすることもある。 けれど、カレは思いつかなかったなぁ。 まず、会話が出来る気がしないもの。 でも、これがとてもシュールだが面白い...
庭を一つのテーマに 色んな短編が綴られています。 1話目 〇〇の恩返し~的な話は世界各国色々あるので 妄想力豊かな私は、〇〇の恩返しをアレコレ考えたりすることもある。 けれど、カレは思いつかなかったなぁ。 まず、会話が出来る気がしないもの。 でも、これがとてもシュールだが面白い。 つい、部屋の中に迷い込んできたカレに 話しかけてみようかな…?そんな気持ちにさせてくれる。 その他、どれも淡々と、さらっと読み進められるけれど それぞれの話の背景を 重ねてきた年月をゆっくり想像すると 凄く深い感動に包まれる作品になっている。 そのかわり、人生経験の浅い人or想像力に欠けた人が読むと 何がいいんだろう? なんか物足りない… 的な気持ちになるのも否めない。
Posted by
再読。カバーの裏の秘密に気づいた! 「ここは僕の庭」少年時代のある事に捕らわれている様、トラウマっぽい話好きやわー!青臭さってたまらへん!
Posted by
最近気になっている田中先生の短篇集ということで購入。その場所に残る、感謝、匂い、思い出などキャラクターの感情を描いていたエピソードたちでした。 人の思いはかけがえのない場所を作り出す。各話表題作の「庭」をキーワードにして場所に宿る人の思いを描いていました。庭というものは自分...
最近気になっている田中先生の短篇集ということで購入。その場所に残る、感謝、匂い、思い出などキャラクターの感情を描いていたエピソードたちでした。 人の思いはかけがえのない場所を作り出す。各話表題作の「庭」をキーワードにして場所に宿る人の思いを描いていました。庭というものは自分の写し鏡でもあるように、様々な思いを表現しています。命の基準、大事な人のために尽くす思い、終わらない繋がり、残してしまった後悔、それぞれがその庭の持ち主を反映させていました。居場所を作る難しさは色んな所で見受けられますが、居場所を作った後の思いというのはまだ体験不足だったので、今回たくさんの庭エピソードを見れて面白かったです。 田中先生はキレイな画風ながら後悔や停滞、喪失感といった人間が奥底に溜め込んでしまう感情を描くのがとても上手い人だとこの短篇集でも見受けられました。もう一つの短篇集も買わねば
Posted by
表題作でもある「地上はポケットの中の庭」に出てくる 『怖いんだ、あのときからずっと。幸せであるほど続く日常が、そして終わるのもまた…怖い』 ということばのきれいさに心射抜かれる。
Posted by
千年万年りんごの子が面白かったので、こちらの短編も購入。 不思議な世界観が当たり前として自然にお話に溶け込んでいるところが、とても好きでした。 そしてじんわりと心が優しくなるようなお話を描く人なんだな、と思いました。
Posted by
短編集。『ファトマの第四庭園』がいい。 思い返すとシンプルな筋書きなのに、展開を読者に悟らせない。そして感動を与える。そのプロセスがとても温和で、けっして画質だけにたよっていないところは「うおー」と思う。要チェックな作者。
Posted by
・ 5月の庭 ・ ファトマの第四庭園 ・ 地上はポケットの中の庭 ・ ここはぼくの庭 ・ まばたきはそれから 『千年万年りんごの子』 がちょっと面白いなと思ったので 短編集を読んでみた・・・のですが、合わず。 商業作品にしてはサブカルっぽいというか雰囲気重視と いうか・・・オチ...
・ 5月の庭 ・ ファトマの第四庭園 ・ 地上はポケットの中の庭 ・ ここはぼくの庭 ・ まばたきはそれから 『千年万年りんごの子』 がちょっと面白いなと思ったので 短編集を読んでみた・・・のですが、合わず。 商業作品にしてはサブカルっぽいというか雰囲気重視と いうか・・・オチや解釈を読み手に委ねる系が全部嫌いと いうわけでもないんだけど、ちょっと押しが弱いかな、と。 収録作品では、「ファトマの第四庭園」 が印象的でした。 講談社 ITAN 「第1回スーパーキャラクターコミック大賞」 大賞受賞作は 「まばたきはそれから」 です。 表紙デザインとタイトルは素敵だと思いました。
Posted by
『地上はポケットの中の庭』。幸せである日常が終わることに不安に感じるおじいちゃん。自分も大人になってから親といつまで一緒にいられるのかなって不安になることが多いから切なくなった。
Posted by
科学者や工学者でなにかを研究したりデザインして作り出したりする方々のお話しを読んだりすると、人工的なものは所詮、自然のものの美しさには負けてしまうそうだ。 無から生み出された自然物。 その美しさは、現代では自然の中へ入っていく経験よりも、写真やテレビで触れる機会の方が多い。 本...
科学者や工学者でなにかを研究したりデザインして作り出したりする方々のお話しを読んだりすると、人工的なものは所詮、自然のものの美しさには負けてしまうそうだ。 無から生み出された自然物。 その美しさは、現代では自然の中へ入っていく経験よりも、写真やテレビで触れる機会の方が多い。 本書はその自然の美しさをあますことなく見せてくれる。それを前にして、人間とはなんと小さなことで一喜一憂していることか。
Posted by
フツーにおもしろかった。 スッゲおもしれー!!というほどではなく あくまでフツー 短編集としてはよろしいのではないかと。
Posted by