広辞苑の中の掘り出し日本語 の商品レビュー
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広辞苑に載っている、意味不明の、語感の不思議な言葉の意味を当てるという「たほいや」というゲームが個人的に好きで、タイトルを新聞広告で見た瞬間、「これは買い!」と思わず飛びついた本ですが、”当たり”でした。”辞書は読むもの”と昔から言い古された言葉ですが、そうして読んでみて、「これは?!」という面白い言葉をPickUPして紹介している。それだけなら、その手法で、自分で実際に「広辞苑」を読んでみれば、作者と同じ楽しみを味わえるのだが、そうせずにこの本を読み進められたのは、見つけた言葉の、その意味の意外性を紹介するにとどまらず、その言葉をきっかけに展開されるエッセイ、飛躍していく著者の発想が実に面白く、軽妙なエッセイとして成り立っている。 テイストが、野田秀樹の「ひつまぶし」っぽくて、クスリと笑えるところが随所に。 「たほいや」というゲームも、言葉の面白さにひとしきりひたれるけど、終わった後は、その時使った言葉の意味をあまり覚えておらず、じつに”無益”に辞書を使ってしまう行為なのですが、この本も、けっして言葉の勉強になるとか、知識が増えるといったたぐいのものではなく(100%ないわけではないが)、何かの役に立てようと思わず「ひつまぶし」的に”ひまつぶし”の一冊として味わうには最適の一冊。 言葉って、本当に面白い!!
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本の装丁と「広辞苑」という言葉の入る書名から、とっつきにくい、いかつい内容を想定していた。しかしながら、著者が後書きで「こころ」と「からだ」に関する言葉をピックアップしたと述べているだけあり、選ばれた言葉は表面上は難しそうでも、本来の意味を見ると意外と誤解が多かったりと新しい発見...
本の装丁と「広辞苑」という言葉の入る書名から、とっつきにくい、いかつい内容を想定していた。しかしながら、著者が後書きで「こころ」と「からだ」に関する言葉をピックアップしたと述べているだけあり、選ばれた言葉は表面上は難しそうでも、本来の意味を見ると意外と誤解が多かったりと新しい発見がある。また、解説の文章も俗っぽいことを織り交ぜてあるため普通の辞書を眺めるよりは楽しく読めた。ただ、挿絵も俗っぽいところがあり、あまり人前では堂々と読まない方が良いかもしれない。
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「本は引くものです。そして、辞書は読むものです。」と始まるこの本。かなりマニアックな1冊ですw! シュールな挿絵と遊び心ある解説がかなりココロくすぐられました。読みながら独りでに「へ~~ぇ」「ふぅ~ん」などとつい言ってしまうので、電車の中では読まないほうが良いと思われ。笑。 「甲斐性」ってなんだと思います?? →かいがいしい性質。けなげな性質。 知らなかったでしょ~。 「操」って何でしょう?? →世俗を超えた美しさ。 絶対別のイメージだったでしょ?? 下の用語が多いのが「??」ではあるけれど、「こんなキレイな言い回しが?」と目を見張るのものあり、ちょっと楽しめる本でした。
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私は小説は基本的に全部読む人ですが(笑)、この本はすみずみまで面白かったです。しかし電車内で読むには挿絵が恥ずかしい…。
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