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二つの祖国を持つ女性たち の商品レビュー

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2017/11/05

サンディエゴのブックオフで入手。5年以上米国住む様々な国から来た女性たちにインタビューしている本。ほとんどの女性は何十年もアメリカに住み、働き、結婚・(離婚)・子供がいる女性たち。様々な国出身の人や文化に私自身関心があるのでとても面白かった。2011年に発行された割には表紙が古め...

サンディエゴのブックオフで入手。5年以上米国住む様々な国から来た女性たちにインタビューしている本。ほとんどの女性は何十年もアメリカに住み、働き、結婚・(離婚)・子供がいる女性たち。様々な国出身の人や文化に私自身関心があるのでとても面白かった。2011年に発行された割には表紙が古めかしいのが残念。もっと売れてほしい&いろんな人に読んでもらいたい(特にたくさんの女性!!)くらいにいい本。とても勇気と元気が出る。表紙の写真は、それぞれの本文のインタビューの最初のページに掲載してほしいともおもった。日本語が英語の直訳のようにちょっとナチュラルではないものの、生の声でそれぞれの生き様が非常に面白い。一番印象に残ったのは韓国出身のロスの豪邸に住む大学附属研究所長の光と陰の人生。アメリカの医学部在学中にお兄さんの精神に異常をきたしてしまい、両親とともに韓国に帰国せざるを得なくなり、今も彼は働けずに、両親と彼女が金銭援助をし続けているという家庭の事情が、とても心に残った。海外で暮らすのは彼のように医学を学ぶという負荷でなくても、留学でも、働くことでも、生きていくこと自体も心身に負担がかかるので、敏感な人、合わない人にはとても大変なことだ。これは理屈でなく自分がマイノリティとして言葉の違う国での生活を実際に経験しないと分からない。ちょうど渡米5年になる私自身の生き方も含めて、改めて考えにふけってしまった。

Posted byブクログ