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公務員が日本を救う の商品レビュー

2.8

10件のお客様レビュー

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2019/06/12

キャリア経験のある著者の公務員を応援してる一冊。著者が言うように、国家公務員は少ないとも思う。が、効率良くなってない、地方公務員などがあるのも事実だと思う。国会議員とその歳費を減らすのは賛成だが、公務員も今一度、現状認識をして欲しいと感じる本でした。

Posted byブクログ

2019/05/31

11/8/5 life is beautiful 官僚は日本を救うのか日本を潰すのか 海江田大臣が経産省幹部の更迭を発表したことに関して、野党は例によって「通常の人事異動を更迭と呼んだだけのパフォーマンス」などの批判をしているが、少なくとも「更迭」という言葉を使って責任の所在を...

11/8/5 life is beautiful 官僚は日本を救うのか日本を潰すのか 海江田大臣が経産省幹部の更迭を発表したことに関して、野党は例によって「通常の人事異動を更迭と呼んだだけのパフォーマンス」などの批判をしているが、少なくとも「更迭」という言葉を使って責任の所在を明らかにしたことは評価して良いと思う。 菅首相にしろ海江田大臣にしろ、今のままの状態で辞任してしまう方がよっぽど無責任だ。総辞職するにしろ解散するにしろ、ちゃんとけじめをつけてからやるべき。今回の事故の原因の根本は、電力の安定供給を国民の安全よりも重視する経産省が無理矢理作り出した「原発の安全神話」にあるわけで、そこにしっかりとメスを入れる責任は現政権にある。 注目すべきは、次の人事。原子力安全保安院を経産省から切り離すだけでなく、古賀茂明氏を経産省のトップに置く、資源エネルギー庁を解体する、ぐらいの抜本的な改革が出来れば良いが、下から同じような人が順繰りに上がってくるだけでは何も変わらない。 ちなみに、本屋のベストセラーコーナーには古賀茂明氏の「官僚の責任」が並んでいるが、ぜひともこれと読み比べて欲しいのが「ミスター円」と呼ばれた元大蔵省財務官の榊原英資氏が書いた「公務員が日本を救う」。何事にも「明と暗」「長所と欠点」があるが、この二つの本は「選挙で選ばれてもいない官僚たちが実際には日本を運営しており、三権分立が機能していない」という事実(これはどちらの本も肯定している)を、その弊害と利点の両方から掘り下げている点が、まるで「ディベート」を聞いているようで、とても興味深い。 特に「公務員が日本を救う」の方は、「エリートなくして国立たず」などの言葉に代表される「エリート意識」にあふれた書物であり、官僚自身が自分たちを日本にとってどんな存在だと考えているか、どうして自分たちが政治家に代わって国を運営してしまって良いと考えているか(つまり古賀茂明氏の指摘する弊害がなぜ生じているか)が、良くわかる超一級のエンターテイメントだ。

Posted byブクログ

2015/02/16

元官僚の著者が、データと歴史を基に、昨今の公務員バッシングに対し、誤った認識に基づくものであり、むしろ我が国の公務員は他国より優れている面があるとする、公務員応援本。 問題は公務員ではなく政治家であるという主張や、官僚の人事慣行の意義については概ね同意するし、天下りについても、...

元官僚の著者が、データと歴史を基に、昨今の公務員バッシングに対し、誤った認識に基づくものであり、むしろ我が国の公務員は他国より優れている面があるとする、公務員応援本。 問題は公務員ではなく政治家であるという主張や、官僚の人事慣行の意義については概ね同意するし、天下りについても、日本的人事慣行を維持する上で必要であり、多くの再就職者はそこで役に立っていることはわかるのだが、一部とはいえ、いまだに、再就職先では出社して新聞雑誌を読んでいるだけで給料が他の社員より圧倒的に多いだとか、公的資金が投入されている、必要性の不明確な法人に再就職するという事例もあることから、著者のように諸手の賛成とは思えず、厳しい目でみていくことも必要な気がした。 自分も、公務員バッシングの風潮には疑問を感じていたものの、実際の公務員に関するデータや官僚の人事慣行の意義については詳しくは知らなかったので勉強になった。

Posted byブクログ

2013/01/20

日本の公務員の数が世界的に見て圧倒的に少ない、なんでもかんでも市場原理主義にすべきではない、官僚制度という名のエリート制度の必要性。『ドル漂流』同様に歴史背景てんこ盛りの内容で勉強になった。 官僚の必要性、エリートの必要性、マスコミの歪んだ報道、著者の意見にかなり賛同できる部分が...

日本の公務員の数が世界的に見て圧倒的に少ない、なんでもかんでも市場原理主義にすべきではない、官僚制度という名のエリート制度の必要性。『ドル漂流』同様に歴史背景てんこ盛りの内容で勉強になった。 官僚の必要性、エリートの必要性、マスコミの歪んだ報道、著者の意見にかなり賛同できる部分が個人的には多かったが、反対意見を持った人間の感想、脱官僚派の書籍も読んでみたい。

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2012/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

公務員パッシングの嵐吹き荒れる中、世論を逆なでするかのような堂々たるタイトル。日本の公務員の対GNP人件費はOECD諸国では最低。人口100万人あたりの公務員数もイギリスやフランスの約半分。寧ろ高いのは国会議員の総歳費。アメリカ、ドイツ、イギリスの2~3倍で地方議員に至ってはアメリカの5倍以上。しかもイギリス、フランスとの比較では30~40倍。著者は公務員改革より寧ろ政治改革を訴える。諸外国に比べれば日本の公務員は相当優秀であるし生産性も高い。民間に比べても決してひけはとらないと続ける。公務員には極ウマの栄養ドリンク。矜持と元気を回復できた。

Posted byブクログ

2012/02/16

【読書その20】元財務官僚、現在、慶応大学教授の榊原英資氏が公務員にエールを送っている本。 国家公務員である自分の立場からはなるほどと思うことも多いが、この本の内容について一般の方々の反応はどのように感じるだろう。その辺りが気になった。 年金記録問題を担当していたときに感じた行政...

【読書その20】元財務官僚、現在、慶応大学教授の榊原英資氏が公務員にエールを送っている本。 国家公務員である自分の立場からはなるほどと思うことも多いが、この本の内容について一般の方々の反応はどのように感じるだろう。その辺りが気になった。 年金記録問題を担当していたときに感じた行政への不信感は本当に大変なものだった。 著者がいうように、公務員はそれぞれの分野のテクノクラート(高級技術官僚)として、日本社会が、国民が求める課題に対処できるようになるべきだろう。 そうした課題を、テクノクラートたる公務員が様々な協力を得ながら総力をあげて一つ一つ解決し、日々、少しずつでも、国民の信頼を取り戻すことが大事。 自分自身、一人の国家公務員にすぎないが、与えられたポジションでしっかり職責を果たし、失われた国民からの信頼を少しでも取り戻していきたい。

Posted byブクログ

2012/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気持ち悪い本でした。世界的にみても日本の公務員は人口辺りの人数は最低なので、当然仕事も多く激務な上に、民間と比べて報酬も少ないとの事。一つ前に読んだ「官僚を国民のために働かせる法:古賀茂明著」の鳴らす警鐘がより響いた気がした。

Posted byブクログ

2012/02/10

ミスター円・榊原英資の公務員論。 昨今の公務員バッシングの中目を引くタイトル。笑 エリートシステムの必要性や、政府規模の国際比較から公務員よりまずは国会議員地方議員の「仕分け」が先だ、というのが榊原氏の主張。 全体を通してデータは豊富、また歴史的な考察が深い(これは本書の大き...

ミスター円・榊原英資の公務員論。 昨今の公務員バッシングの中目を引くタイトル。笑 エリートシステムの必要性や、政府規模の国際比較から公務員よりまずは国会議員地方議員の「仕分け」が先だ、というのが榊原氏の主張。 全体を通してデータは豊富、また歴史的な考察が深い(これは本書の大きな特徴)ので参考になる部分は多い。 ただ、粗雑な分析が多いのが玉にキズ(あと論理構成が明確でない部分も割とある)。 「終身雇用・年功序列」を肯定的に評価して日本的な雇用慣行のもとで天下りは合理的、といったところは天下りの根本的な問題(癒着と市場への歪み)への回答になっていないし、縦割りのもとでの職員のインセンティブ欠如を論じずに「公務員の士気は高いんですよ」と言っている辺りなどは、構造的な面での公務員の問題や批判をかわしきれてない。 最後のページに、メッセージとして「がんばれ!公務員」とあるが、どっちかというと「がんばれ!意識高いキャリア公務員!君たちエリートが、日本を動かすべきだ!」という風に聞こえてしまう。そういう意味でちょっと物足りない本。

Posted byブクログ

2011/08/08

読んでて、だんだん厭になってくる。 自己陶酔型の本は、ほとほと鼻つまみもんだ。 まじめに読むのも無駄だと、ほとんどほったらかし。

Posted byブクログ

2011/07/21

本書を読みました。 私も公務員。 これは賛同できるかと思い読んでみたが・・・ 基本的に元大蔵キャリアの言い分であるから 下っ端の私ごときでも「公務員」という点から見れば 結局は同じ穴のムジナ的考えであった・・・ だた、大蔵キャリアの著者「榊原英資」氏の職歴紹介の 記載が多々...

本書を読みました。 私も公務員。 これは賛同できるかと思い読んでみたが・・・ 基本的に元大蔵キャリアの言い分であるから 下っ端の私ごときでも「公務員」という点から見れば 結局は同じ穴のムジナ的考えであった・・・ だた、大蔵キャリアの著者「榊原英資」氏の職歴紹介の 記載が多々見受けられ、読んでいて自慢話にしか見えないのは 残念だった。 読者のとらえ方もあるので、批評はしないことにして、私なりに 賛同できた点は、 ●「国」に奉仕するという「志」が、戦前も戦後も国家公務員を  支えている主要なエトス(習性)(P52) ●「国」を思い、「国」のために働いてもらいたいと思っているのが   多くの日本国民だ(P52) ●そもそも官の効率が悪く、民の効率がいいなどということを  一義的にいうことはできないはず。官でもさまざまな組織があ  り、その業務も目的も多様であるから(P202) ●一概に、利潤動機がないから効率が悪いとはいえない(P202) ●民主党が掲げている「政治主導」というスローガンを好みません   ・・・(略)・・・  政治家が行政官の役割まではたすということは別。このところの  民主党の動きは、かなり行政の分野にまで入り込もうとしている(P245) 以上抜粋ですが、行政と政治との役割の違い、官と民との利潤動機の有無などを、日本と世界の実例を踏まえながら公務員数や給与体系を例示し説明していた。 私以外の読者はどのように感じたかは色々あろうが、 「がんばれ!公務員(P251)」 とのエールを頂いた。 「頑張ります!」と言い返したい。

Posted byブクログ