やさしいおうち の商品レビュー
(No.11-46) 児童書です。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『突然転校して来た謎の少年・リョウ。 住んでいるのは、丘のふもとの不思議なハウス。 四つ葉小学校・5年3組の仲間たちとリョウは、友情のため、真実を知るため、コンピューターに立ち向かう。 子供たちと人工知能と...
(No.11-46) 児童書です。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『突然転校して来た謎の少年・リョウ。 住んでいるのは、丘のふもとの不思議なハウス。 四つ葉小学校・5年3組の仲間たちとリョウは、友情のため、真実を知るため、コンピューターに立ち向かう。 子供たちと人工知能との不可思議な世界が描かれるSF小説。』 真っ当な児童書で読んでいてとても気持ちが良かったです。最近、虐待とか家庭崩壊とか、苦しい状況にある子供たちを扱ったYAや児童書が多くて、そういうのは読み応えはあり感動しても辛い気持ちになります。 この小説は主人公の家庭は謎めいていますが、出てくるのは健全な大人や子供がほとんど。 不思議な謎を皆で頑張って解明しようとして、はらはらどきどきする展開のストーリーで引き込まれます。 なんだか懐かしかった。そういえば昔こういうSFがたくさんあったなあ。 そして驚くのが、昔は想像上の物語でしかなかったのに、この小説は確かにまだあと一歩SF部分はありますが、それももう少しで現実に手が届くところまで来ているってこと! これからの子供たちは、昔のSF世界を現実に生きることになるんですね。 終わりまで読むと、題名が意味していることが分かりますよ。 本をあまり読まない子でも、これは楽しめるのではないかしら。主人公と同じくらいの小学生にお勧めです。 「あさがく創作児童文学シリーズ」というのが出来たんですね!小学生への読書教育をプッシュする姿勢でしょうか。 子供たちに面白い本を薦めることで、読書の楽しさを知ってもらうことは良いことだと思います。 作者の経歴を読んだら、2001年新美南吉童話賞特別賞授賞とあり親しみを感じました。新美南吉は私のいる地方の方で、記念館があり行ったこともあるからです。
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