忘られぬ言葉 の商品レビュー

パウル・フォン・ハイゼ(著者),淵田一雄(著者)

2009/10/04

美しく聡明な男爵令嬢と貧しくも誇り高い学士の恋の話。身分差にも関わらず惹かれあう二人の運命を、たった一言が変えてしまう。その「一言」って何だ？と興味をそそられて購入。
うーん……これってそんなに酷いだろうか。確かにもし自分が言われたらショックは受けるだろうが、相手の想いが自分にあった上での言葉だし、そこまで深刻にならなくてもいいのではないだろうか。確かに失礼だとは思うが、でも受け取り方を変えればそこまでする価値がある相手だと評されているとも取れる言葉だ。
ただ、これは私が女性で、かつ年を重ねているからそこまで憤りを覚えないというのもあるだろうとは思う。やはり言われた人間の矜持の高さと、あとは若さの問題だろう。
面白かったが、何となく消化不良でもやもやする。誰か読んだ人と感想について語り合いたい気分。