玉手箱 の商品レビュー

小手鞠るい(著者)

2012/08/31

苦しい不妊症治療の果てに、ついには完全に子を宿すことが出来なくなったあかね。

義母や夫の後押しで、彼女は代理出産にたくした。

代理出産によって生まれた美希は来年で四歳になるにもかかわらず、しゃべろうとしない。

苦労した不妊治療、やっとの思いでたどり着いた代理出産、そして離婚、代理母との交流、残されたのは発育の遅い美希だけ。

母と子の絆。
生々しくて、残酷で、切なくて、リアル。
結末はすっきりと晴れ晴れしい気持ちになる。

他二作(卵を忘れたカナリア/おとぎ話)も不妊や子供を産むことに関して。

おとぎ話はいまいち謎。
卵を忘れたカナリアは、痛々しくて、一番衝撃的)^o^(