【廉価版】銀河鉄道999 友に捧げる歌(28) の商品レビュー

松本零士(著者)

2009/12/09

999に限らず、松本零士作品は漫画であると同時に詩です。それを僕はよく思います。999のテーマは人間の限りある命の美しさ。鉄郎の逞しさとメーテルの優しさに憧れて、そして独特の世界観やひとつひとつの物語の儚さが好きで、僕は中学時代かなり熱中して999を読んだものです（当時、地元の図書館が試験的に漫画を貸し出すようになって、そこで借りたのが999だったんですよね）。

「旅はまだ続く」という一文で終わった999が本当に連載を再会したときの驚きったらありゃしません。

2009/10/04

　銀河鉄道999は終わっていない。この事実を知る人はどれだけいるだろうか。良く知られている、アンドロメダの中心を目指す物語は単行本では14巻、文庫本では10巻までだが、その続編、エターナル編は現在7巻（15〜21巻）発売されている。

　鉄郎が地球に戻って1年、地球は飽食の惑星に変えられてしまっていた。メーテルは999に乗り、鉄郎を訪ね、飽食の惑星政府（冗談です）に恭順しなかったために鎖で繋がれていた鉄郎を救出（ってか、戦士の銃でも無い限り切れないような鉄を手で壊した？）する。そして、彼女は彼に新たな旅を薦める……。

　SF松本作品の登場人物、大集合というような趣が強いです。敵ははっきりしていて、何故か鉄郎と戦いたくないという。本来はWeb掲載用の作品のようで、Web上で公開されている。