硝子の殺人者 の商品レビュー
安積警部補シリーズ 第3弾。 今回は落ち目だったテレビの脚本家が殺される。 犯人はあっさりと捕まるが、被害者と被疑者の接点、動機が分からない。 そこに引っかかりを覚えた安積警部補が動き出す。 被害者から覚醒剤反応が出て、薬物をめぐるトラブルと思われたが、政界つなが...
安積警部補シリーズ 第3弾。 今回は落ち目だったテレビの脚本家が殺される。 犯人はあっさりと捕まるが、被害者と被疑者の接点、動機が分からない。 そこに引っかかりを覚えた安積警部補が動き出す。 被害者から覚醒剤反応が出て、薬物をめぐるトラブルと思われたが、政界つながりの関係者や、その関係者と関わった警察関係者が現れたりと、色んな伏線を引いてくれる。 単調だなあと思いながら読むも、後半は二転三転する展開に、警察小説ならではの面白さがありました。
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ハンチョウ3冊目 初期の班長は突っ張ってるなぁ 人間関係に一喜一憂するのは最初からだけど その割には主義を主張するし、状況により 自分の班の引き揚げを見せつけたりと硬派です
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朝、署へ出ると、安積はまず町田課長に昨夜のことを説明した。 課長は、いつも、衝立てで仕切られた課長室に収まっている。 よく安積をその、部屋とも呼べないような部屋に招き入れるが、他の刑事とはあまり話をしたがらない。部下を恐れているのかもしれない。安積は、そう思うことさえあった...
朝、署へ出ると、安積はまず町田課長に昨夜のことを説明した。 課長は、いつも、衝立てで仕切られた課長室に収まっている。 よく安積をその、部屋とも呼べないような部屋に招き入れるが、他の刑事とはあまり話をしたがらない。部下を恐れているのかもしれない。安積は、そう思うことさえあった。 安積だって部下の考えていることは気になる。特に、かつて『新人類』と呼ばれた世代の大橋と桜井の眼は要注意だと思っている。しかし、上司が部下を怖がる必要はない。 なぜ、恐ろしいかが問題だ。理解しがたいものが常に恐ろしいのだ。 大切なのは、理解しようとする姿勢なのだ。確かに、警察というのは、一般の企業とは違う。だが、その点に関しては、事情は変わらないはずだ。安積は、そう思っていた。 (本文p.45)
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