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超大恐慌の時代 の商品レビュー

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2011/07/17

政治・経済を国内に留まらずグローバルに捉えることには定評のある藤井厳喜氏の新作。 「ドンと来い!大恐慌」では非常に楽観的な見通しを語っていましたが、本書では逆に悲観的な予測となっています。それは、「ドンと来い!」当時にはなかった東日本大震災・福島第一原発問題・民主党政権という三...

政治・経済を国内に留まらずグローバルに捉えることには定評のある藤井厳喜氏の新作。 「ドンと来い!大恐慌」では非常に楽観的な見通しを語っていましたが、本書では逆に悲観的な予測となっています。それは、「ドンと来い!」当時にはなかった東日本大震災・福島第一原発問題・民主党政権という三大リスクがあるからで、特に民主党政権の稚拙な政権運営が前者ふたつの被害を拡大している状況を見ると、今後二番底が来た時に適切な対応が取れるとは到底思えないものがあります。 正直に言えば、藤井氏の日本経済に関する見解にすべて納得したわけではありません。精神論に囚われず現実を見るよう主張しつつ別の精神論に囚われているのではないかと思える部分もあるからです。 しかしながら、中東情勢のわかりやすいまとめや緊迫するEUをアングラマネーの流れを絡めながら解説している箇所など見所は非常に多く、急速に不安定化する世界情勢を1冊で網羅できる良書だと思います。

Posted byブクログ