森のなかのママ の商品レビュー
大学生のいずみの目線で描かれててティーンズ小説のようだった。 ふんわりとして美人で取り巻きが、たくさんいるママ。読んでてちょっとイラッとした。 でも読み終わったらこのママがチャーミングでみんなにあいされてるのが理解できるようになる。 舞台作品になったらすてきだなと思う。
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いずみとママ、ママの取り巻きの男たちのちょっと微笑ましい関係。どちらも切実な現実感はなく、フワフワと描かれていながら、ドンドン読み進む。そうするとフワフワと現実離れしたママ、鞠子さんも人生の苦悩を抱え彼女なりの形で解決しながら生きている人だと理解できた。人って生きている限り大小はあれ、悩みを抱えながら生きざる負えないものだよね。
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有名な画家だった亡き父が残した絵と共に生活する母の毬子と娘いずみ。 難儀で頑固ないずみと、自由奔放で無邪気な母の日常には トリさんにジンちゃん、掛川さんに伏見さんという母を取り巻くおじさんたちと 悩みながらも毎日は確実に進んでいっている。 亡き父の愛人だった人の登場とかは 本当だったらドロドロだけど、母というキャラもあってかあっけらかんと書かれているのが良い。 最初はたいして面白いとも思わなったけど、 読み終わる頃になると登場人物たちが愛しくなってきて、面白かったかも!となった。 安定の面白さ)^o^(
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どこが好きかうまく言えないけどすごく好き。 乾いてるけど温かくてなあなあな関係。 しっかりもので割と固い性格のいずみといい加減でいつまでもかわいらしいいずみのママとママを取り囲むかわいらしい男たちのお話。 井上荒野さん、比喩少ないけど比喩がばちっとはまってて心地よい文章を書く人...
どこが好きかうまく言えないけどすごく好き。 乾いてるけど温かくてなあなあな関係。 しっかりもので割と固い性格のいずみといい加減でいつまでもかわいらしいいずみのママとママを取り囲むかわいらしい男たちのお話。 井上荒野さん、比喩少ないけど比喩がばちっとはまってて心地よい文章を書く人だと思った。 だいぶ前に読んだ「ベーコン」もよかった。ほかの作品も読もう。
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森の中っていうタイトルだけれど、『ヌルイコイ』をはじめとする、彼女の他の小説の多くのように、暗い霧の中をふわふわとさまよっているような感じはない。不倫のような人間関係の深いところでの重い葛藤もほとんど出てこないし、主人公が若い女の子であることも手伝って、読み口はあっけらかんとして...
森の中っていうタイトルだけれど、『ヌルイコイ』をはじめとする、彼女の他の小説の多くのように、暗い霧の中をふわふわとさまよっているような感じはない。不倫のような人間関係の深いところでの重い葛藤もほとんど出てこないし、主人公が若い女の子であることも手伝って、読み口はあっけらかんとして、軽々しく、明るい。例によって、物語らしい展開は特にないのだが、このお話ではさらにさまざまな問題はすべて保留という感じで、終わる。もちろん実際の人生もそういうものだろうし、そんなふうにときは流れ、人はそれでも生きていくのだが、長編であるにも関わらず、そういう人生の断片を切り取るようなことをやって、それでも楽しく読めるのは、作者の技がさえているのだろう。長編と言ったが、作品は短い章にわかれていて、それぞれでちょっとした事件が起こり、ちょっとした解決はある。そういう積み重ねが人生なんだということを言わんばかりで、マンガのような非現実的な設定で語られるお話なのに、物語的なリアリティは十分感じられてしまう。とても面白かった。
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あんな人が自分の母親だったら、絶対に嫌だけれど、友達のお母さんがあんな人だったらちょっと素敵だなって思ってしまうんだろうな。なんだかそんな感じでした。
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図書館にて。 嫌いだなあ、この感じ。 この小説に出てくる人、誰のことも好きになれない。 井上荒野の小説って、たまーに食べる外国のお菓子みたい。 あんまり美味しくないけど、なんかくせになる。
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やっと読めましたw いる!いる!こんな女(ひと) ママも娘も。 陽気な?とりまきたちがなんだかカワイかった。
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「あたし」こと森園いずみは、ママと二人暮らし。5年前、旅先の箱根の旅館で「困った死」を迎えた画家のパパがアトリエとして使っていた離れに、伏見さんが住んでいるけど。あたしは伏見さんが好きで告白したら、こっぴどく振られた。伏見さんはママのことが好きらしい。うちには、演出家のトリさん、...
「あたし」こと森園いずみは、ママと二人暮らし。5年前、旅先の箱根の旅館で「困った死」を迎えた画家のパパがアトリエとして使っていた離れに、伏見さんが住んでいるけど。あたしは伏見さんが好きで告白したら、こっぴどく振られた。伏見さんはママのことが好きらしい。うちには、演出家のトリさん、カメラマンのジンちゃん、それに画商の掛川さんがよく出入りする。みんなママに会いに来るのだ。それは、ママが美人だからということだけじゃなく、ママ独特の魅力に惹きつけられるからなのだろう。 もう、この本最高。文句なし。五つ星つけちゃう。大好きな作品になった。なんて「不思議ちゃん」で危なげなママなのだろう。でもそれがかわいらしい。のほほんとしていて危なっかしいんだけど実はめちゃくちゃ強い、すごく魅力的な女性。ママだけじゃなくて、トリさん、ジンちゃん、掛川さん、伏見さんの4人組がまた実にいい(とくに掛川さんの「や」が好き〜♪)。これまで読んできた4冊の井上荒野本とはちょっと違って、さわやかで楽しくて愛に満ちあふれている。しかも可笑しくて可笑しくて、読書中何度吹き出してしまったことか。擬声語がうまくて、その音が実際に聞こえるような気がするのも笑えてしまう。ああ、この本ほんと好き。図書館で借りたけど、文庫になったら絶対買おう。ぜひ手元に置いて何度も読み返したい一冊。井上荒野作品の中では今のところこれがイチオシ!(2005.4.8)
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