源氏紙風船 の商品レビュー
田辺聖子は現代語訳「新源氏物語」を完成させるだけあって、さすがに読みが深いと感心することしきりです。紫式部が一番好きなキャラクターは紫の上で、一番楽しんで書いているのが六条御息所という指摘が面白い。紫の上はよくできた女性と、ついつい都合よく光源氏目線で読んでしまいますが、女目線だ...
田辺聖子は現代語訳「新源氏物語」を完成させるだけあって、さすがに読みが深いと感心することしきりです。紫式部が一番好きなキャラクターは紫の上で、一番楽しんで書いているのが六条御息所という指摘が面白い。紫の上はよくできた女性と、ついつい都合よく光源氏目線で読んでしまいますが、女目線だと違いますね。「野宮」の別れのシーンは恋する乙女のようにロマンチックに訳されています。藤壺がよく描けてないのではという指摘は作家ならではです。読みやすいけど侮れない源氏本です。
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田辺聖子が「新源氏物語」を書く時の思いを書いている本。 源氏に対する思い、紫の上に対する思い、明石の上に対する思い・・などである。 また、紫式部や清少納言についても書いている。この部分は面白い。 また、「宇治十帖」の薫や匂宮、大君や中の君、浮舟についての思いも 書いてほしいし、読...
田辺聖子が「新源氏物語」を書く時の思いを書いている本。 源氏に対する思い、紫の上に対する思い、明石の上に対する思い・・などである。 また、紫式部や清少納言についても書いている。この部分は面白い。 また、「宇治十帖」の薫や匂宮、大君や中の君、浮舟についての思いも 書いてほしいし、読んでみたいと思う。
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