共同体の救済と病理 の商品レビュー
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古代ユダヤ人共同体や初期キリスト教、レーニン主義党派、米国の人民寺院、オウム真理教を材料として取り上げ、「神や理念、理想に人々が帰依して結ばれる『常ならぬ共同体』」が参加者に「最高の自由を最高の共同で実現する」集団と錯覚させ、やがて抑圧的、破壊的になる経緯を分析する一冊。 俯瞰すれば、共同体そのものにはそれ自体に良いも悪いもないのかもしれない。しかしそれは必然でもあることは承知すべきか。 著者が元新左翼評論家、そして分析手法がライヒの議論の再論と批判は多い。しかし、本書の分析は、熟慮すべき、そして念頭に置くべき事柄でもあろう。
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