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NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか(下) の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2022/12/18

この時だけのことではない。 今の生活に必死になって考えることをやめてしまっては、同じことが起こってしまう。 その危険性を改めて思う。 10年前の本とは思えない、現代性を持って読了。自戒。

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2018/10/20

メディアが熱狂を作り出したのか。国民もその熱狂に乗ってしまった。無責任なリーダー達はとうとう日本を戦争へ連れて行ってしまった。しかし国民も単に被害者だけではない。

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2018/05/22

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000814642011.html

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2018/03/02

第3章メディアと民衆では、「世論とメディアにより戦意が高揚されたこと」、第4章指導者では、「指導者の判断不足」が記されているが、こちらも内容的に難しかった。しかし、「戦争へと向かったこと」について多少はわかりかけてきた気がする。

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2016/06/07

下巻ではメディアの果たした役割と首脳部が開戦を決定する過程を検証。朝日新聞は自社が如何に戦争を煽ったかの自己検証特集をやるべきじゃなかろうか?それが安保法制から憲法曲解とそれを取り巻く輿論世論に対する最大の批判になるはず。

Posted byブクログ

2012/04/14

上巻に続き、太平洋戦争への歩みを、「メディアと民衆」「指導者」の二つの視点で考える。 第3章の「メディアと民衆」では、ラジオや新聞の太平洋戦争への報道にどのように関わったかを紹介する。一般によく取り上げられる”報道規制の被害者”という視点ではなく、戦争報道がメディアの大企業化を育...

上巻に続き、太平洋戦争への歩みを、「メディアと民衆」「指導者」の二つの視点で考える。 第3章の「メディアと民衆」では、ラジオや新聞の太平洋戦争への報道にどのように関わったかを紹介する。一般によく取り上げられる”報道規制の被害者”という視点ではなく、戦争報道がメディアの大企業化を育て、そのメディアが”短期的な視点での「国益」”という視点により、扇情的な報道で民衆を戦争へ動員していった姿を描いている。 第4章「指導者」では、真珠湾攻撃の直前まで戦争回避に向けた努力が行われていたこと。そしてその努力が指導者の「非決定」の連続によって、最後まで実を結ばず、開戦に至った経緯を紹介する。 日本の太平洋戦争に至る経緯を、アメリカのイラク戦争へと至った経緯に重ねるジョン・ダワーの解説が興味深かった。上巻以上に、戦前期と現代の連続性を強く意識させる内容となっている。

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2012/02/04

不作為、非決定、組織の論理、個別合理性の追求。 国民や国土を預かる能力も、識見も、おそらく意思すらもないリーダーたちのために、日本人だけで300万人を超す死者が出してしまった。 今のリーダーたちは、全体を見て物事を決めているだろうか。

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2012/05/18

上巻と同様だが、先送りする国家の指導者層なんかも、なぜだか現在の日本の置かれている状況と符合してこれが日本人の習性なのかと思ってしまう。 でも日本における太平洋戦争とアメリカのイラク戦争が同列と見なせるのなら、むしろもっと普遍的にが戦争への轍が存在するのかもしれない。

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2011/09/02

NHKスペシャルの3回目、4回目の内容をもと書かれている。メディアと指導者の戦争責任を問う内容になっている。 戦前の昭和は暗いイメージで軍部の独裁で自由な言論も封殺されていたようなイメージがあるが、それは全くの間違いで、メディアが国民世論を盛り上げ、戦争に至った過程がよくわかる。...

NHKスペシャルの3回目、4回目の内容をもと書かれている。メディアと指導者の戦争責任を問う内容になっている。 戦前の昭和は暗いイメージで軍部の独裁で自由な言論も封殺されていたようなイメージがあるが、それは全くの間違いで、メディアが国民世論を盛り上げ、戦争に至った過程がよくわかる。 近衛の優柔不断さは救いようがない。このような人物が国民の熱狂的な支持を受けていたとは驚きだ。軍部も日中戦争を拡大し、多くの軍事予算を使っていたので、自分の責任では戦争回避できず・・  この本で指摘されている問題点はそのまま現代に引き継がれている。自分の組織を最優先に考え、重要な意思決定は先送りし、マスコミの無責任な報道を真に受ける。戦争に対する反省が足りない証拠であろう。

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2012/11/25

以前放送されていたNHKスペシャルの書籍版。番組が面白かったので購入した。 太平洋戦争という無謀な開戦の理由を外交、陸軍(つまり官僚組織)、マスメディア、当時の指導者、という4つの視点から明らかにしようとしている。 当時の指導者についての項目が特に印象に残った。 昭和初期の日本...

以前放送されていたNHKスペシャルの書籍版。番組が面白かったので購入した。 太平洋戦争という無謀な開戦の理由を外交、陸軍(つまり官僚組織)、マスメディア、当時の指導者、という4つの視点から明らかにしようとしている。 当時の指導者についての項目が特に印象に残った。 昭和初期の日本には、突出した権力者がいなかった。強い権限を持っていなければならない筈の首相の地位は軍部の存在によって弱まっていたし、その軍部でさえも代表権力者が頻繁に代わる有り様であった。 よって、重要な国策も一本にまとめることが難しく、例えば日米交渉と対米戦準備を同時進行で行う、というような粗雑な折衷案が採択されることがしばしばあった。 それは方針を一つだけに絞ることによって生まれる大きな責任から逃れたかったため、という理由も大きかったはずである。 「リーダーシップ」、「決断力」、という言葉が、近年よく政治家に対して問われている。まさにそれは昭和初期の指導者に足りなかったものではないか。 日米開戦前夜の日本の、現代日本の政治体制を見ることができる本だと言えるだろう。 つい先日、この番組の続編である「はてなき戦線拡大の悲劇」が放送されたが、こちらも良い内容だったので書籍化したら是非購入したい。

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