大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる の商品レビュー
ホッツェンプロッツっ名古屋弁しゃべっとるがね! 「どえらい専売特許といわにゃいかんな!」 これまでの全てが気持ちよく回収されていく最終巻! ホッツェンプロッツは刑期が早くなり、釈放されたと言ってまたおばあさんの所にやってくるのだが そんな事誰も信じてくれません。 で、カスパ...
ホッツェンプロッツっ名古屋弁しゃべっとるがね! 「どえらい専売特許といわにゃいかんな!」 これまでの全てが気持ちよく回収されていく最終巻! ホッツェンプロッツは刑期が早くなり、釈放されたと言ってまたおばあさんの所にやってくるのだが そんな事誰も信じてくれません。 で、カスパールとゼッペルはこんどはホッツェンプロッツを守る側になるのです。 そこにシュロッターベック夫人の水晶と、おばあさんのかぼちゃがおはなしをかき回し、ワニ犬も、妖精さんもちゃんとでてきて、ラストは…もう最高! 思わず「ほおー!」っと声が出てしまうほど 最後だけ引用しちゃいます。 "そして、ふたりは、だれともかわりたくないほど_じぶんじしんとさえもかわりたくないほど、たいそうしあわせでした。" 最高 ああさすがこれはあの名作『グラバート』を書いたプロイスラーだわとつくづく思いました。 中村浩三さんのテンポのいい訳も心地よいし、F=J=トリップの挿絵も最高におかしくてお洒落〜 この本が今もそのままずっと残って支持されていることが素晴らしく、納得。
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ホッツェンプロッツの物語、3作めにして最終編。大どろぼうがついに泥棒稼業から足を洗うと決意して…!? やはり最終編とあって、今回がホッツェンプロッツの人間味を一番感じる。それに合わせて、カスパールもちょっと大人びているかな?(ゼッペルは前作と同じく彼らしいけど (^^;) ) ...
ホッツェンプロッツの物語、3作めにして最終編。大どろぼうがついに泥棒稼業から足を洗うと決意して…!? やはり最終編とあって、今回がホッツェンプロッツの人間味を一番感じる。それに合わせて、カスパールもちょっと大人びているかな?(ゼッペルは前作と同じく彼らしいけど (^^;) ) 原著は1973年作の児童小説ながら、今読むと時折話題になる「犯罪者の社会復帰の難しさ」が頭に浮かんでしまう(著者が意図したのかどうかは知らないけど)。ディンペルモーザー警部はともかく、シュロッターベック夫人やカスパールのおばあさんに、前作までになかった「市民性」みたいなものが感じられて、それだけに「このさき、どうなるだろう?」の節は胸に沁みる。 この辺がひっかかってしまったので、ワニ犬ヴァスティの要素の組み立ては見事ながらも、ストーリーのワクワク・ドキドキ感は前作の方が上。今作はホッツェンプロッツとカスパール・ゼッペルの、情緒ある関係性を感じるのがいい。 最後の裏表紙裏の口絵で… (ノД`)・゜・。
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