平和とは何か 日本人が忘れてはいけないこと の商品レビュー
【概略】 「平和とは?」について、個人・家族・地域社会・国内からの視点・国外からの視点より、帝国海軍中佐・航空自衛隊空将の経歴をもつ筆者の経験より、日本が努力すべき点、今後とるべき道について、記された一冊。 2019年05月02日 読了 【書評】 「戦争はダメ!」「平和が一...
【概略】 「平和とは?」について、個人・家族・地域社会・国内からの視点・国外からの視点より、帝国海軍中佐・航空自衛隊空将の経歴をもつ筆者の経験より、日本が努力すべき点、今後とるべき道について、記された一冊。 2019年05月02日 読了 【書評】 「戦争はダメ!」「平和が一番」と、どうしてもこのテの会話がはじまるとシャッターがおりてしまい、思考停止になってしまう傾向があるのは何故だろう・・・と、ずっと思っていて。多分、色んな立場に立ったとしても「いやいや、実際、あなた、やれるの?」的な言葉でバッサリ斬られてしまうからなのと・・・誤解を恐れずに言うと、先の大戦で「負けた」という事実が、日本人の心の奥底にどこか、眠ってるからじゃないかなと・・・。この「負けた」という事実が、日本人の勤勉さにブーストをかけて、より一層の「失敗を許さない」「減点法」というこのうえもなく窮屈な空気感を醸しているのでは?と思ってしまう。そして、同時に、アメリカの、何事に対しても自由な発想って凄いなぁと思う。ここでいう自由な発想というのは、軍事的なこと。間違っていたらごめんなさいだけど、アメリカって、「もし、本当にゾンビが地球上に誕生したら?」みたいなシミュレーションとかもしてるんだよね?「ばかばかしい」「そんなこと、起きっこない」と片付けないで、想像にリミッターをかけない。日本(人)も、もっと「赦して」いいと思う。 話が逸れちゃった。 どちらかというと保守よりの筆者のアプローチだから、どうしても改憲・自衛隊を軍隊とするという考えを前提に記述は進む。この改憲、そして、自衛隊の軍隊化について、やはり「そんなのありえない!」とシャットダウンするのではなく、「平時の道徳律」「非常時の道徳律」の違い(いわゆる戦争時の特例事項)や、「軍政と軍令の違い」、「日本という国が、どこにどんな形で依存しているのか?ライフラインを確保するには、どのようなアクションが必要か?」という点は、勉強していく必要、あると思う。 それと同時に、また、「いやいや、そうは言っても、殺し殺されるという感覚はさぁ・・・」という、人間が人間たる・・・理屈では制御できない感情の部分・・・これを忘れずに、常に深淵は、そばにあるということを肝に銘じておかないとなと。 「国際政治、わかんなーい。興味なーい」という蓋を少しあけて、日本と世界との相関関係、学んでみると、いいかも。
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