海をわたったヒロシマの人形 の商品レビュー

指田和【文】,牧野鈴子【絵】

2017/07/17

広島の平和記念資料館に飾られた真っ赤な着物の人形。
それは、原爆が落とされた後のヒロシマでアメリカの兵士に拾われて、母国のテキサス州、ナンシーさんに送られました。
ナンシーさんは思った。
「原爆を落とされて、日本は戦争をやめたからよかった」というのは、多くのアメリカ人の考え方。だけど、原爆を落とされて死んでしまったのは、こんな人形で遊ぶような、普通のちいさな女の子たちだ。
ナンシーさんのお兄さんは海軍で18歳で亡くなった。
戦争さえなければ。

「平和はたがいを知ることから始まる。…ヒロシマの人形がきっかけとなってめばえた小さな交流。」お互いを知り、想像し、思いやることこそ、大切。