大奥(第七巻) の商品レビュー
大奥第7巻。 6代将軍、家宣の後継を巡り、えげつない謀がなされ、大奥総取締りの江島が役者の新五郎と密通したとの濡れ衣で、大奥を追い払われたのをはじめ、1500人超が失脚。 結果、7代将軍は吉宗となる。 そして、紀州から吉宗が江戸に上り、幕府の緊迫財政を建て直すべく奮闘する。
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大平の世等と良く言われるが江戸中期は意外に血腥い時代である この夜が江島の生涯の中で最も幸せな夜となった 馬鹿な女…もう一度舞台に立てるつもりでおる 手の爪の間に竹串を刺せ 江島は罪一等を減じられて信州高遠に永遠流となる 生島新五郎は三宅島に流罪 帰府後間も無く小綱町の片隅で亡く...
大平の世等と良く言われるが江戸中期は意外に血腥い時代である この夜が江島の生涯の中で最も幸せな夜となった 馬鹿な女…もう一度舞台に立てるつもりでおる 手の爪の間に竹串を刺せ 江島は罪一等を減じられて信州高遠に永遠流となる 生島新五郎は三宅島に流罪 帰府後間も無く小綱町の片隅で亡くなったという 吉宗は側室達をなるべく平等に扱うよう心を配った_そして子供の父親は適当に決めた
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ただ 逆転させれば良いだけではない 何を逆転させて 何を逆転させないのか 逆転することによって 何が起きて、何が起きなくなるのか 最初の着想から それを形にするために いろんなことを補強していく 後ろの参考文献を 読むのが面白いからこそ 設定を、すごくするだけではなく 面白くしていく エンターテインメンをを支える勉強の数々がここに
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江島生島事件を長々と描いた後、ついに吉宗が没日録を読み終わる。これで久々に本編に戻ってきたことになる。 家重がこらから登場するというところまで。動きがあってなかなか面白い巻だった。
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江島生島事件はあまりにもふたりが報われない結果で、言葉もない。 1巻で語られていた世界に戻ると、吉宗と久通に対する印象が 初期と変わってしまっていることに気がつく。 火消しとして水野が少しだけ登場しているところが良い。
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七代将軍下、江島松島事件。そして八代吉宗期へ。◇大筋は史実準拠なので、女性が将軍、大奥が男ばかりに意味が見出せるかなのだが…。あくまで個人的な感想だが、序列を巡り争う女性像が何か宙に浮いたような気が…。争う女性像としては、関係性の中心に位置できるか、合従連衡に勝利できるかどうかと感じる。が、封建江戸時代の場合、殊に幕府・将軍家・幕閣においては、結局のところ、関係性ではなく序列争い。そのためか、本作の描写も何かしっくりこないところがあるが…。◇もっとも、吉宗と加納久通の関係は女性らしさを滲ませる。 やはり受け手の問題だけか……。
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2016.10.15市立図書館(長女) →2020.7購入 6巻以降延々と予約待ちをして半年ぶりぐらいにやっと続き。江島生島事件〜吉宗が没日録を読む冒頭に時間が追いつく。そしてその後。 仕事のすみわけはさておき、血統という点では男系より女系のほうが確実ではないか、という吉宗から村...
2016.10.15市立図書館(長女) →2020.7購入 6巻以降延々と予約待ちをして半年ぶりぐらいにやっと続き。江島生島事件〜吉宗が没日録を読む冒頭に時間が追いつく。そしてその後。 仕事のすみわけはさておき、血統という点では男系より女系のほうが確実ではないか、という吉宗から村瀬への問への答えはなく、かつ男女逆転が日本国内だけのことと知り、鎖国をひらく恐ろしさを悟る吉宗。続きが気になるなぁ。 表紙は吉宗。 *** 2023年ドラマ10「大奥」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。 ドラマは第1話が吉宗・水野祐之進、第2〜4話で家光・有功編を描き、第5話中盤から第7話まで綱吉・右衛門佐編で6巻の前半辺りまできた。6代7代については村瀬の没日録が失われているという脚色で、第8話からは吉宗の治世の話、その第8話は1巻の終盤(水野を逃してから)とちょうどこの巻の終盤の部分(吉宗の懐妊・出産や小石川養生所設置)をかなりふくらませ、水野祐之進あらため進吉に火消しではない別のもっと大きな役目を与えている(薬種問屋の婿という原作通りの設定を活かしたこのオリジナル部分は素晴らしい)。なりあがった経緯が飛ばされて「一番小物の大奥総取締」感がわかない藤波も、片岡愛之助といううまい役者を得て、男たちが前向きにすごせる大奥をつくった有功の志の代弁者にした。登場人物を絞り込んで吉宗の公私にわたるやりかたの是非と心の機微をていねいに表現していてうまい。この巻の最後の福姫(家重)登場は第9話。
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家宣の死後、幼くして将軍となった家継。しかしそれも長くは続かず…。そして時代は、八代将軍・吉宗の治世へ――。 江島生島事件の顛末―――それは『人』として生きた証ではないだろうか。 数少ない男として生まれながら、その容貌や体質により「真に必要とされない」と思い込んでいた江島。 「役者は品物」と言い切る生島。 だが、この二人が言葉を交わした短い時間に、人として大切なものが生まれたのだと、思う。 歴史という大河の前では、それは小さな灯であり、あえかなものだったとしても、よしながふみはやさしく描き上げてくれた。 江島生島事件が終わると、場面はまた8代将軍・吉宗の時代へ。 やっと吉宗が、「没日録」を読み終えます。 さて、過去の歴史を知った上で、将軍として吉宗が何をするのかです。 小石川の薬草園・火消し・目安箱等々次々と手を打って行く吉宗ですが、一方で、商人の反対にあって、金銀の換算率の変更は上手くゆきません。 歴史を知った吉宗の今後の動向が楽しみです。
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七代将軍徳川家継(父月光院、間部詮房、大奥総取締役 江島) 尾張徳川吉通急死 江島生島 天英院、大奥総取締役藤波 八代将軍徳川吉宗
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