1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター の商品レビュー
子供がアクシデントで高校入試浪人をとなってしまった井口家。妻の美恵子は、息の詰まりそうな人生を打開すべく、コンビニでアルバイトを始めた。そんな中、アルバイトのきっかけにもなった腐れ縁のかおりと、問題を起こした客の雪子とバンドを始めるが…。 思っていたよりもなかなかバンドが始まら...
子供がアクシデントで高校入試浪人をとなってしまった井口家。妻の美恵子は、息の詰まりそうな人生を打開すべく、コンビニでアルバイトを始めた。そんな中、アルバイトのきっかけにもなった腐れ縁のかおりと、問題を起こした客の雪子とバンドを始めるが…。 思っていたよりもなかなかバンドが始まらず、物静かでこれといった特徴のない美恵子の閉塞した生活が描かれるため、芥川賞系の話かな?という雰囲気が漂う。そこをぶち壊しに来るかおりがストーリーを作っていくのだが、こちらもまた、1995年という設定のせいか、振り切りすぎていて、芥川賞系を思い起こさせる。 本の約半分ほどで、ようやく話が出てくるバンド活動。始まった途端にそれまでとは打って変わって、ストーリーがグイグイと進み始めるのが印象的である。 曲は当然"Smoke on the water"。1曲のみ。「ジャッジャッジャー」というストレートだが苦労の見える表現ではあるが、脳内にはあの有名なリフが流れる。 美恵子以外が強烈なキャラクター、新社長と石川くんという、くすぐりを担当する脇役など、全体にバランスの良いストーリーで単純に最後まで楽しめる作品である。 ただね、買ったやつは表紙がショーモナイ映画販促用の全面帯で、どれがどの登場人物なのかわかるようなわからないような雰囲気であるが、こういうのはつまんないからやめてほしい。★一個減らす。 また、1995年の世俗を、阪神大震災と地下鉄サリン事件(だから1995にしたんだろうけど)を軸に集められてはいるが、たとえばOasis, Blurとか、有森裕子とかさ、もうちょっと色々有ったよね。せっかくの同時代性の部分なので、もうちょっとしらべてほしかった。なお、1995年の理由にはどうも解説を読むと「1985年の」, 「2005年の」というシリーズがあるようで、そちらも読んではみたい。 あー、Deep Purple "Deepest Purple"とRainbow "Long Live Rock'n roll"のアルバムどこに埋まってたかな。CDの山のどこかにあるはずだが。
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実はこの作品、読む前は大して期待してませんでした。たまには五十嵐作品でも…と思い適当に手に取ったのがコレ! 随分前にこの作品の劇場版を観た事が有って、イマイチと言う印象しかありませんでした。 序盤は音楽的な事が殆ど無く、このままダラダラと読み進める破目になるのかと思っていましたが...
実はこの作品、読む前は大して期待してませんでした。たまには五十嵐作品でも…と思い適当に手に取ったのがコレ! 随分前にこの作品の劇場版を観た事が有って、イマイチと言う印象しかありませんでした。 序盤は音楽的な事が殆ど無く、このままダラダラと読み進める破目になるのかと思っていましたが、随所にジワジワと来る笑いが有って引き込まれて行きました。 結局読み始めて1日半で読み切ってしまいました。 もうラストは泣けるわ鼻水が止まらないわ大変でした。(マック店内で…)流石五十嵐作品って感じでした。 もう一回劇場版見ようかなぁ~…
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好き。 おじさんになっても、 おばさんになっても、 青春して良いですよね。 ひたむきに打ち込めるものが、 あるのはとても幸せな事です。
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アラフォー女子の青春を描いた三部作のラストを飾るに相応しい作品。キャラ設定、小気味いい遣り取り、1995年という時代を切り取った妙...。幸輔(主人公の夫)が真人(その子)に吐いたセリフにスッキリ! しばらくあの名曲の脳内再生が続きそう...。
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泣ける。泣けた。 ずーっと笑えていたのに、ラストは泣けた。 涙が止まりません。 ネタバレになっちゃうのであまり書けないが、クライマックスで主人公が語る言葉が、滲みます。滲みまくります。 いやー泣けるー。
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とても良かった。ともすると桐野夏生が書きそうな主婦の話なんだけど、とてもいい感じで友情と青春が描けてたと思う。まあもしかすると俺も41歳で44歳の主人公の主婦をそれなりに女の子として見てられるからかもしれないけどね。
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おばさん達の青春小説! 子供が高校受験を失敗して中学浪人!? 主婦の恵美子は毎日家にいる浪人生の息子の真人に気を使い、それに疲れる・・・ そんな時ひょんな事から近くのコンビニで働くことに! 友達のかおりとお客さん?の雪美とバンドやろうぜの軽い気持ちでメンバー募集をしたら元プロの...
おばさん達の青春小説! 子供が高校受験を失敗して中学浪人!? 主婦の恵美子は毎日家にいる浪人生の息子の真人に気を使い、それに疲れる・・・ そんな時ひょんな事から近くのコンビニで働くことに! 友達のかおりとお客さん?の雪美とバンドやろうぜの軽い気持ちでメンバー募集をしたら元プロの新子が加わり四人でバンド結成! 自分なんかがと二言目には出てしまう優等生主婦恵美子とその仲間達と家族を巻き込んだ青春活劇! 2005年のロケットボーイズにプロットは似ているかもしれない、お決まりのパターンかもしれないが、だからこそ面白いのではないかとあえて言いたい! そして、同作者の『1985年の奇跡』も読んで見たいと思った。 因みに1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件の悲しい出来事があった暗い年。自分も真人と同じく高校受験をしていた事と、小室ファミリーの音楽を聴いていたなぁと思い出す。 アイルトンセナが死んだのも1995年かな? 1995年を通過して来た人ならば共感して読める部分があると思います!
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40代のオバサンたちがバンドをはじめる話がきちんと青春小説になってるところが面白い。 誰にでもありそうな、高校時代にこうしたかったという思いと現状に満足していない気持ちを刺激する。 ただ、個人的に終わりがあっさりしすぎなのはもったいなく感じた。
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図書館。斜め読み。で言うのもなんだが、ストーリーはこてこて。セリフも陳腐な青春物。でも個人的には好き。
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この作者の青春3部作(?)の3作目。前2作が結構面白かったので、期待して読んだのですが、正直若干期待はずれでした。 読みやすいのは期待通りでしたが、登場人物にあまり魅力が感じられません。楽器上達の過程や、メンバー間の葛藤ももなんだか通り一遍の描き方で、あまり入り込めないまま読み進...
この作者の青春3部作(?)の3作目。前2作が結構面白かったので、期待して読んだのですが、正直若干期待はずれでした。 読みやすいのは期待通りでしたが、登場人物にあまり魅力が感じられません。楽器上達の過程や、メンバー間の葛藤ももなんだか通り一遍の描き方で、あまり入り込めないまま読み進みました。 何より、「間違っても、失敗してもやり直せばいい」という主張、テーマがほぼむき出しの形で提示されるので、恥ずかしくなるというか、鼻白んでしまいました
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