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この日々を歌い交わす の商品レビュー

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2011/12/17

佐々木中さんの公演を聴けることになったので、では一冊くらい著作を読んでおかなくては、と思い図書館で借りたのがこれ。 面白い。いいかんじにとんがっていて、生意気で、刺激的だった。 確かに佐々木さんの言うことを読んでいると、「文学が終わった」なんて言う人たちに怒りを覚えるようになっ...

佐々木中さんの公演を聴けることになったので、では一冊くらい著作を読んでおかなくては、と思い図書館で借りたのがこれ。 面白い。いいかんじにとんがっていて、生意気で、刺激的だった。 確かに佐々木さんの言うことを読んでいると、「文学が終わった」なんて言う人たちに怒りを覚えるようになった。 まだまだ歴史は始まったばかりで、可能性は広大すぎてわかったふりをするのはおこがましい。未来を悲観するふりをして、次の世代の首を絞めることはするな、と私も同調したくなった。 けれど、読んでいて佐々木さんが対談の相手によって話振りが違うのがすごく伝わってきて、ちょっと苦笑。 保坂さんとの対談なんて、すごく気を使っているなぁ、というかんじ。対して、宇多丸さんや坂口さんとの対談は、ざっくらばんで気負っていない様子で、本音で話せる仲なんだろうなぁ、とほほえましくなった。 ちなみに、実際の講演会のほうはあまり切れ味を感じなかった。対談形式ではなかったせいか、ちょっと話が偏り気味で、バランスがあまりよくなかったのかも。 でも、覚悟というか・・・気迫みたいなものは、びりびり感じる人だった。ああ、この人は本気なんだな、本気で自分の信念を貫いていく覚悟があるんだな、みたいなことは、思いました。

Posted byブクログ

2011/09/26

対談集。対談相手が、作家、批評家、ミュージシャンと多種多様なため、著者の立ち位置や思考のベースが立体的に理解できる。 著作での自分語りを戒めている人なので、他者の肉声に促されて、著者の姿が浮かび上がる部分は興味深い。 とくに「0円ハウス」の研究者 坂口恭平が、創作の現場の検証と称...

対談集。対談相手が、作家、批評家、ミュージシャンと多種多様なため、著者の立ち位置や思考のベースが立体的に理解できる。 著作での自分語りを戒めている人なので、他者の肉声に促されて、著者の姿が浮かび上がる部分は興味深い。 とくに「0円ハウス」の研究者 坂口恭平が、創作の現場の検証と称して、無理矢理、嫌がる著者の部屋を訪れたエピソードが笑える。 また、ブラックミュージックに関する言及が多いので、この種の音楽が好きな人には面白いと思う。

Posted byブクログ