組織を脅かすあやしい「常識」 の商品レビュー
組織で活動していく中で頻出するボヤキに対して、極めて平易に分かりやすく、本質的な指摘に満ち溢れた本。「率直に、信頼して」行動することの重要性。
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会社で起こるよくある問題を絞り、問題と因果関係を解説している本。 そもそもの問題がなぜ発生しているか、流行りを取り入れて失敗したり、前提条件が間違っていたりすることが往々にしてある。 解決方法が必ず一つということではなく、その企業の風土、歴史、人員で変わってくる。 自分の立ち位置...
会社で起こるよくある問題を絞り、問題と因果関係を解説している本。 そもそもの問題がなぜ発生しているか、流行りを取り入れて失敗したり、前提条件が間違っていたりすることが往々にしてある。 解決方法が必ず一つということではなく、その企業の風土、歴史、人員で変わってくる。 自分の立ち位置に落とし込んで考えねばならない。
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だれもが言ったことのある愚痴(筆者は客観的にあやしい常識と呼んでいる)、例えば、 当社のトップには明確なビジョンがないから戦略がコロコロかわる 社員の危機感が薄い 失敗から学ばない。過去の教訓が風化してしまう などなど、ビジネスパーソンならば一度は言ったことがあるのでは。 上記...
だれもが言ったことのある愚痴(筆者は客観的にあやしい常識と呼んでいる)、例えば、 当社のトップには明確なビジョンがないから戦略がコロコロかわる 社員の危機感が薄い 失敗から学ばない。過去の教訓が風化してしまう などなど、ビジネスパーソンならば一度は言ったことがあるのでは。 上記の「あやしい常識」についての著者の考察を述べる前に、序章で書いてある最近のロジカルブールについて警鐘を鳴らす一節が非常に参考になった。 というのは、最近ビジネスではロジックを大切にして、主観を一切排除してデータを分析し、提案を行うが是となっている。 しかしながら 確かにAならばB、BならばC、ゆえにAならばCという三段論法は美して非の打ち所がないよう思う。 が、しかしよく考えてみるとそれはAというのが自明(数学では公理に相当する)であり、絶対に真である場合に限る(余談であるが、仮定が偽ならばそれによって演繹的に導かれる命題は全て真となりえる)。 翻って、ビジネスではどうだろうか?そもそもAというのが真であるだなんて誰が証明できようか? すなわち、Aというのは仮定である。そしてその仮設を選ぶのは、合理性と最もかけ離れた選ぶ人の情緒である。 ロジックが無駄であると言っているわけではまったくなく、議論の根底の仮定を慎重に選ばないと、それ以降の議論は全く意味がないものとなってしまう。 言葉で書くと、何だ当たり前じゃないか、と言いたくなるが、哀しいかな少し内容が難しくなると(筆者は最近の英語のカタカナ化もその原因の一つと述べている)、上記の事実を忘れてしまう。 さて、本書の中身でだが、前半はビジョンミッションの違い、後半はヒューマンリソースの重要性についてが参考になった。 ビジョンとミッションの違いを答えられるだろうか?
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さすがコンサル、たくさんある事例から企業風土のあるあるネタをじゃんじゃん紹介している。じゃあどうするんだというのは、益々深まるばかりだが、とにかく読んでて面白い。
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会社や組織、上司に対する批判は数限りなくある。それが客観的に正しい解釈になっているのか。丁寧に解説してくれる。 クリティカルシンキング風な内容で、頭を柔らかくするのにも役立つかも。とっても参考になりました。
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