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カワウソ村の火の玉ばなし の商品レビュー

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2012/10/21
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昔。カワウソ村と呼ばれる村があった。カワウソはそこらを汚くして暮らしているから、カワウソ村。(被差別部落の村だった) 秋の村の相撲大会。お宮の境内で行われるので、カワウソ村のもんは(お宮が穢れるという理由で)参加できない。でも、相撲が大好きな才三は、どうしても相撲大会に出たかった。性格は悪いが相撲の上手い権助に弟子入りして、宮相撲に参加したいと頼みこむも、断られれしまう。しかし、宮相撲の決戦で、才三は、権助の不意を突いて土俵にころばした。怒った権助らはみんなで、才三をどぶ川に追い込んで乱暴した。権助は才三に最後に一撃をくらわせて・・・ 差別されて 無念の思いが しかえしをする。 負の連鎖。 重い重い話ではあるけれど、 長谷川義史さんの絵だから、ちょっと中和されて読める。

Posted byブクログ

2011/09/05

出前おはなし会に出かけています。いつも何かひとつ「こわい話」のリクエストがある学童保育で、8月末に読んでみました。 表紙のインパクトに続き、最初のページが火の玉のとびかう黒い家々の場面、「あんたら知っとるかのう」で始まる語り口がこれからおきることを予感させます。 2場面で「気...

出前おはなし会に出かけています。いつも何かひとつ「こわい話」のリクエストがある学童保育で、8月末に読んでみました。 表紙のインパクトに続き、最初のページが火の玉のとびかう黒い家々の場面、「あんたら知っとるかのう」で始まる語り口がこれからおきることを予感させます。 2場面で「気いつけんといかんたい」と火の玉のよけ方を教え、次から話は一転し、「ま、火の玉のことはこれくらいにして・・・」と宮相撲の場面になりますが、三度のめしより相撲が好きなムラの若者才三が、お宮にしのびこんだ罪でどぶに放り込まれたあげくさんざんたたかれ、権助にとどめをさされて死んでしまうあたりから、子どもたちの顔が真剣そのものになってきました。 そして、最後に卒塔婆に背中を打ちのめされた権助の絵を見いっていた子どもから、ためいきが・・・。 低学年には、内容の深いこわさなので、絵ともあいまって印象が残りすぎるのではないかと思うほど・・・・・・ いつもはどちらかというと明るいナンセンスな絵本が多い長谷川義史による怪談ばなしというのが、おもしろい。

Posted byブクログ