刑事訴訟の実務 新版(上) の商品レビュー

石丸俊彦(著者),仙波厚(著者)

2009/10/04

実務家(検察官・裁判官)による刑事訴訟法の教科書。とにかく判例を引用しまくっている。そして，実務的な観点から議論をしている。その為，理論的な側面が強い部分についてはふれられていないこともある。
所謂重要論点と言われるところで，実務がどのようなバランスを取っているのか，どのような合理性があるのかを知るのに良い本。
上巻は主として捜査・公訴公判を扱う。
手続を意識して捜査法・公訴公判法を学習できる。
学説で敢えて言うのなら基本的には団藤説だと思う。