グローバル政治理論 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「人類学」がとても面白かった人文書院の「基本の30冊」シリーズの1冊。 はるか昔、「国際関係論」をやっていたこともあって、興味のある分野なんだけど、出て来る本の選択は過激。 いわゆる国際関係論ぽいのは、カー、モーゲンソー、ウォルツくらいかな? グローバルという感じではないが、クラッシクな感じの本としては、ハイエク、ハーバーマス、ポランニー、シュミットくらいかな? 他は、主流派ではない、マルクスの流れのものとか、ポストモダーン、ポスト構造主義、ポストコロニアリズム、フェミニズムなどなど。有名どころでは、ウォーラステイン、フーコー、ハート・ネグリ、ファノン、サイード、スピヴァク、バトラーなどなど。 う〜ん、政治的ではあるが、こういうのってグローバルなのかな?と思う時点で、きっと私は従来的な主権国家のパラダイムから出れていないということなんだろうな〜。 いわゆる国際関係論ではない、今、世界で起きていることをみる多様な視点が整理できたかな? 読んだことのある本も数冊あったが、いずれも、え?そういう話だったんだ〜、そこと接続するわけね〜、と発見があった。
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国際政治は国際関係論における現実主義理論を確立した学問的功績とともに冷戦期アメリカ外交の思想的基盤を提供した政策的価値においてもたたえられてきた。権力闘争の不可避性、力によって定義される利益に基づく外交という主張は米ソ冷戦に直面した米政策決定者に1つの指針を与えた。 国際政治の...
国際政治は国際関係論における現実主義理論を確立した学問的功績とともに冷戦期アメリカ外交の思想的基盤を提供した政策的価値においてもたたえられてきた。権力闘争の不可避性、力によって定義される利益に基づく外交という主張は米ソ冷戦に直面した米政策決定者に1つの指針を与えた。 国際政治の理論は、刻嗄声政治史須江無を規定しているアナーキーと秩序原理と、国際政治の主要なユニットである国家間の能力分布という2つの要素に基づいて国際システムの構造に着目して構築される。 グローバル化の進展に伴い、ウェストファリア体制と国民国家の主権はその領土の内側と外側の両方において変容を余儀なくされつつある。 グローバル政治理論の構築において、もっとも重要な問題は権力主体の特定である。
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