満鉄外史 の商品レビュー
https://www4.nhk.or.jp/roudoku/315/ https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12475541754.html https://yasu-san.hatenadiary.org/entry/20140110/1389...
https://www4.nhk.or.jp/roudoku/315/ https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12475541754.html https://yasu-san.hatenadiary.org/entry/20140110/1389389785
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満鉄、正式名称は南満州鉄道株式会社の歴史を菊池寛が「満鉄ロマンス」として書き上げた作品。戦記小説、経済小説、スパイ小説などなど、いろいろな側面を持っていて面白いところもあるけど、いかんせん大東亜共栄圏バンザーイなノリについていけず、途中で随分飽きてしまった。ただ、登場する満鉄マンたちは国家のために命がけだし、本当に大東亜共栄圏が必要だと思っていたのだろう。その熱意はすごいと思う。 高校日本史までの知識だと原敬は日本初の平民宰相ということで、漠然と良いイメージを抱いていたが、当作品では党利至上主義の総理大臣だったので、ちょっと驚いた。 こんな感じの小説を書く人だったから、戦後は公職追放の憂き目に遭うわけで、それがなければ菊池寛の作品はもっと広く読まれてたかもしれないと思うのだけど、言ってもしかたのないことで、これはこれで価値のある文献になっているのだろうと思う。 冒頭に漱石の『満韓ところどころ』の引用がされていて、ちょっと興味を惹かれた。今度それも読んでみよう。
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