おもちゃの昭和史 の商品レビュー
本書はタカラ(現在のタカラトミー)を創業し、ダッコちゃん、リカちゃんはじめ大ヒット商品を世に出してきた佐藤安太氏を主役にした本です。題名の通り、タカラという会社のレンズを通していますが、戦後の世相と国民の嗜好などを盛り込みながら、タカラがどのようにそのトレンドを玩具にしていったか...
本書はタカラ(現在のタカラトミー)を創業し、ダッコちゃん、リカちゃんはじめ大ヒット商品を世に出してきた佐藤安太氏を主役にした本です。題名の通り、タカラという会社のレンズを通していますが、戦後の世相と国民の嗜好などを盛り込みながら、タカラがどのようにそのトレンドを玩具にしていったかがわかりやすく記述されていました。 本書は純粋な読み物としても面白いですが、ハーバード大学の先生などがもし読む機会があれば、英語のケースになるんじゃないでしょうか。戦略論のテキストとしては最良だと思います。
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タカラ(現・タカラトミー)の創業者による、タカラと昭和のおもちゃの歴史。佐藤氏の著というより、「ガイアの夜明け」のような構成で、著者の言葉よりも編集者の視点で描かれている。 確かに、昭和史そのものである。戦後の貧しさから高度経済成長期、バブル経済を経る中で生まれてきたヒット玩具...
タカラ(現・タカラトミー)の創業者による、タカラと昭和のおもちゃの歴史。佐藤氏の著というより、「ガイアの夜明け」のような構成で、著者の言葉よりも編集者の視点で描かれている。 確かに、昭和史そのものである。戦後の貧しさから高度経済成長期、バブル経済を経る中で生まれてきたヒット玩具達とその背景がダイジェストで語られる。創業者の強烈な個性と「時代」がマッチした成長物語だ。 最後の方で二代目(安太氏の長男)への事業継承が失敗し、次男の慶太氏へ交代して持ち直したくだりが少し触れられている。この部分が興味深い。たぶん別の書籍で詳細は語られているだろう。時代と共に組織の在り方は変えなければならないが、タカラの場合はその方向性がうまくいかなかったようだ。
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ビニール加工業からトランスフォーマーで世界を席巻するまでのおもちゃの大冒険記。そして、86歳での博士号取得へ。愚直なまでの挑戦の心に感動しました。
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