ブリーフセラピーの登龍門 の商品レビュー
コンパクトな本なのにブリーフセラピーの成り立ち、基礎的な考え方、MRIとBFTCの概要について学べました。 ユーモアも大切ですね!さらに学びたいと思います。
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短期間で問題解決に結びつけるブリーフセラピーについて、実践者たちの座談会形式でまとめられた本。ブリーフセラピーが効果的な療法であることはよく分かった。会話の中で、臨床心理士ってこんな風に考えながら仕事してる人もいるのかと、時に不謹慎に思える発言があるのが気になった。
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・無力のユーティライズ。 「スクールカウンセラーはその学校に常勤ではない」 「ゆえに普段の生徒の様子が分からない」 ↓ 「問題をより客観的に、第三者の立場から眺めることができる。持続的関係が無いので、学校と生徒との関係を保つために、いざとなれば泥をかぶるようなこともできる」 ・...
・無力のユーティライズ。 「スクールカウンセラーはその学校に常勤ではない」 「ゆえに普段の生徒の様子が分からない」 ↓ 「問題をより客観的に、第三者の立場から眺めることができる。持続的関係が無いので、学校と生徒との関係を保つために、いざとなれば泥をかぶるようなこともできる」 ・オルガ・シルバスタインという有名なカリスマカウンセラーが引退記念の公開面接を行ったときのことを思い出しました。公開面接でのクライアントは、その日たまたまセンターを訪れた黒人の非行少年とその母親。カリスマカウンセラーは、80才以上で見るからに弱々しく、少年は足を投げそっぽをむいています。見ているカウンセラー達は、「引退記念」なんだからもっと楽そうなケースをお膳立てすればよかったのに、とひそひそ。 するとカリスマが次の一言。 「ねえマイケル。私はこのとおり息も絶え絶え。もし面接中にぽっくり死んじゃってあなたをびっくりさせることがあったらごめんなさいね」。 すると少年は思わず吹き出し、それから面接はスムーズに行きました。 ・過食嘔吐のケースで「自分が過食するときは自分の食べたいものを食べます」と言うときに、その発言に乗せて「そうですか、では食べたいものを三つ挙げてください」と提案して、例えば「うどん、そば、ピーナッツ」だったときに、「三番目に食べたいものを食べてください」と介入します。すると、本人は「自分の食べたいもの」として食べることになりますが、皆さんが想像すれば分るでしょうが、三番目に思いつく食べ物はそれほど食べたいと思わないものでしょう。つまり、あまり食べることができなくなる。このときに、「食べたくないものを食べてください」というのはクライアントの文脈に沿っていません。したがって、うまく実行に繋がらないでしょう。 ・(リフレームで状況を好意的に捉えようとすれば、何だって好意的に見れてしまう。どんな凶悪犯だって、成育歴のかわいそうな人といくらでも考えられる、という話のあとで) でも「物は言いよう」という感じに陥ってはいけませんね。ヴィジョンをもって、「なぜ、あなたは現実を構築する必要があるのか」を見極める必要があります。 ・エリクソンが「偶然に」患者のカルテを開いたまま席を外したので、患者がそれをこっそり見ることができた、ということが二回あったのを知っている。彼の記載はいつも少ない。どちらの場合も患者が読んだのはこうだった。「よくやっている!」 ・メルヴィン・ヘルツァーも述べているように、「ユーモアは誰かをひきつける一方で、誰かにひきつけを起こさせるものであり、誰かの絶賛を浴びる一方で誰かを絶句させるもの」です。ひきつけを起こさせない、絶句をさせない安全な笑いはセラピストがワンダウン(one down)する、すなわち、落ちたり、ボケたりすることです。 →よく笑いを取ろうとする人を見て、それ誰が楽しいの?(つまりあなたが楽しいだけじゃない)と思うのだけれど、そうか、この方向なら。
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ブリーフセラピーについては、「解決のための面接技法」という、実際に具体的な技術の運用方法を書いてある本で読んだのが僕にとっての初見だった。 僕自身も、一学生であり、それも心理学なんかを全然先行してはいないのだけれども、この技法にひかれて、これが使えるようになったらいいのになぁ、と...
ブリーフセラピーについては、「解決のための面接技法」という、実際に具体的な技術の運用方法を書いてある本で読んだのが僕にとっての初見だった。 僕自身も、一学生であり、それも心理学なんかを全然先行してはいないのだけれども、この技法にひかれて、これが使えるようになったらいいのになぁ、と夢見がちに考えていた。 しかし、今回このブリーフセラピーの登竜門を読んで、「実際にどんな風に面接を行っているのか」「どういうことを目的として行っていて、どんなふうに現実の問題は解決していくのか」を、何人もの実際にブリーフセラピーを使っている先生方がしゃべり合いながら説明してくれていた。何件もの実際に問題を解決した例を出したり、それぞれの問題への取り組み方だったり、どういう考えでその方法をとっているのか、など、より詳しくブリーフセラピーについて知ることができた。 また、前回の「解決のための面接技法」海外の人が書いたものを訳した本だったので、言い回しなどがあまり聞いていて自然な日本語でなかったりする場面もあり、「実際にこんなことを言ったら、え?何いってんの?」みたいな顔されるんじゃないだろうか、とそんな風に考えていた部分もあった。 しかし、今回は日本の実際に使っている方々がその言い方などを紹介している部分などもあり、その点でも大いに参考になった。
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思った以上に面白かった。 もう少し掘り下げたいので、読みなおし決定です。 ブリーフセラピー、がんばる!!
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