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地震と原発 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/06/18

(2011/7/3) 神保 哲生 , 宮台 真司 , 小出 裕章 , 河野 太郎 , 飯田 哲也 , 片田 敏孝 , 立石 雅昭 今回の原発事故でいろんなことを学びました。 学ぶ素材としては主にインターネット、podcastでした。 その中でも影響が大きかったのは、大前研一氏...

(2011/7/3) 神保 哲生 , 宮台 真司 , 小出 裕章 , 河野 太郎 , 飯田 哲也 , 片田 敏孝 , 立石 雅昭 今回の原発事故でいろんなことを学びました。 学ぶ素材としては主にインターネット、podcastでした。 その中でも影響が大きかったのは、大前研一氏の大前ライブが一番でしたが、TBSラジオdigの神保哲生さんの担当の日は結構参考になるものが多かったのでした。 事故後真っ先に現場に入った神保さんの取材は圧倒的なものがありました。 この本は、ラジオなどでも語られていた内容が改めて記述されており、耳で聞いたことを目で再確認したというところです。 実際今回の事故は自分でも考えました。計画停電の愚、その代わりにでんき予報をすべし、これは大前さんやらが話すのを聞く以前に、自分の頭で考え文章にしたものでした。 その後ネットの過去の情報から、電源のリスクは何年も前に国会で訴えられていたものであったこと、その他今回の事故が想定外でもなんでもないことを裏付ける情報を得、政府、東電のいい加減さを思い知りました。 さらに、自民党にあって反原発、というと本人は「反核燃料サイクル論者」と怒るそうですが、河野太郎氏の情報も得ました。 この本でも彼は自説を語ってます。 核燃料サイクルは無理、といっているのであれば、いますぐ原発を止めないと、廃棄物は生じるのになあと、河野氏が「反原発」とはいえない事情を慮りつつ、、。 というわけでこの本の感想は新たに書くまでもない。 原発に対する私の考えは、、 この事故が起こるまでは原発は安全と思い込んでいた。 何があっても最後は制御できるものと思っていた。 ところが、全然そうじゃなかった。 失敗学、で二度と起こらないようにできるかといえば、どうもその後の対応、体制を見る限りそうは見えない。 であるとしたら、人間が制御できない核によるエネルギー、電力は放棄すべき、というのが私の考え。 廃棄物処理が数百年に及ぶというのもそれを後押しする。が、河野さんと逆で、あくまで核、放射性物質をコントロールできないことに悲観した次第。 太陽光でも海洋風力でも研究し、それでも電力が足りなければ足りないなりの生活、経済活動をすればいいと思う。 私は今年の夏は太平洋では泳ぐ気になりません。 あの冷却水の駄々漏れは、無責任きわまります。現場は一所懸命だろうけど、結果として放射性物質を海に、地下水に垂れ流す姿は、悲しいです。

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2020/04/03

緊急出版ということもあり、つくりはやや甘い。 (総括した本を作ったほうが、情報性は高いだろう) ただし、地震直後の一連の報道において、マル激が果たした役割は決して小さくなかったと思っているし、 その応援の意味も込めて、高く評価。 個人的には地震学者の方のコメントがとてもリアル...

緊急出版ということもあり、つくりはやや甘い。 (総括した本を作ったほうが、情報性は高いだろう) ただし、地震直後の一連の報道において、マル激が果たした役割は決して小さくなかったと思っているし、 その応援の意味も込めて、高く評価。 個人的には地震学者の方のコメントがとてもリアル。 これを受け止めて行動することは容易ではないけれど、 (絶対安全はない)何とかしていきたいと考えている。

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2013/04/29

日本という国がいかに経済優先主義で、国民を顧みない社会であるのかを教えてくれる本。勿論、経済自体国民を潤すための要素だが、果たしてそれさえ庶民の為ではなくて、一部の特権的な国民のためにあるものという感じさえする。アベノミクス然り、TPP然り。ところであれから二年がたって、福島の教...

日本という国がいかに経済優先主義で、国民を顧みない社会であるのかを教えてくれる本。勿論、経済自体国民を潤すための要素だが、果たしてそれさえ庶民の為ではなくて、一部の特権的な国民のためにあるものという感じさえする。アベノミクス然り、TPP然り。ところであれから二年がたって、福島の教訓は生かされることもなく、原発推進を掲げる安倍政権の支持率は隠然としている様相だ。結局、私たちはあれから何が変わったのか。その問いだけが頭の中に何度も響いた。

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2011/09/04

 この本は6月に出版されていた本であるが、震災から6ヶ月を迎えようとするこの時期に読むのも問題意識を新たにするという意味で価値がある。大きな気づきは半年経ってもなにも変わっていないということだ。原発も停止されていないし、核燃料サイクルの放棄も表明されていないし、マスコミの電力会社...

 この本は6月に出版されていた本であるが、震災から6ヶ月を迎えようとするこの時期に読むのも問題意識を新たにするという意味で価値がある。大きな気づきは半年経ってもなにも変わっていないということだ。原発も停止されていないし、核燃料サイクルの放棄も表明されていないし、マスコミの電力会社依存も変わっていない。東電は破産させず、延命し電気料金への上乗せで賠償を行おうとしている。中国地方では原発懐疑派の地方議員が議席を失い、反原発の流れが国民レベルで生じてもいない。震災以後、確実に悪化している状況もある。  震災直後、あれだけ毎日報道されていた原発事故の状況も最近では殆ど報道されなくなった。いまの原子炉の現状はどうなっているのであろうか?冷却水の放射能除去システムはようやく稼働したが、放射能漏れはどの程度続いているのであろうか?  半年が経過しようとする今こそ、震災後の状況を点検して、その遅々とした対応に再度怒りを高める必要がある。そのためにも、本書を読むことを私は強くお薦めする。特に、神保氏と宮台氏のエピローグは重要である。

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