ダルタニャン物語(第2巻) の商品レビュー
王妃の使いを無事終わらせたダルタニャンとその一行は、賭け事でもめたイギリス紳士4人と決闘してあっけなく勝利を治めた。命だけは助けたダルタニャンに負けたウィンター卿は感謝して友達になる。卿はダルタニャンに義理の妹を紹介する。その義妹こそリシュリュー枢機官の手先・ミレディーだった。 ...
王妃の使いを無事終わらせたダルタニャンとその一行は、賭け事でもめたイギリス紳士4人と決闘してあっけなく勝利を治めた。命だけは助けたダルタニャンに負けたウィンター卿は感謝して友達になる。卿はダルタニャンに義理の妹を紹介する。その義妹こそリシュリュー枢機官の手先・ミレディーだった。 ロンドンでダルタニャンはミレディーの計画を妨害したため酷く恨んでいた。だが2人は表向き友達のようにふるまっていた。ダルタニャンに気のあるミレディーのメイドを誘惑して取り込み、彼はミレディーを騙して一泡吹かせる。 ミレディーの想い人への手紙を横取りして、彼になりすましたダルタニャンがミレディーと暗闇で密会する。その後彼になりすまして心変わりの手紙を書く。怒ったミレディーはダルタニャンに 「あなたを愛してる。私に恥をかかせた男を殺してほしい」と頼む。 それなら自分を愛してる証拠を見せてほしい…と促し、ベッドを共にする。行為が済んだ後、暗闇で会ったのも手紙を書いたのも自分だと打ち明ける。ミレディーの怒りは半端ない。 やがて戦争が始まり戦地に赴いたダルタニャンに対してミレディーの猛反撃が始まる。ミレディーの差し向けた刺客に度々命を狙われ、終いには恐ろしくなる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 前半はダルタニャンとミレディーの駆け引きが面白い。ミレディーは恐ろしい女なんだけど、美しく妖艶なので近づかずにはいられなかったのかもしれない。 後半は敵に捉えられたミレディーの脱出劇〜ダルタニャンの恋人コンスタンスの救出作戦とミレディーの妨害…と話が展開する。 この巻はダルタニャンというよりミレディーが主役と言っても過言でない。彼女は根っからの悪人なんだけど、頭がいい。監禁されれる状態でも見張番を色仕掛でかどわかそうとしたり…色仕掛が使えない堅物ならば宗教に訴える…となかなかに機転がきく。 だから枢機官に取り立てられて密偵みたいな事をしているんだけど…でも、最後はなんだか可哀想な気にもさせられる。
Posted by
鈴木力衛さん訳の『ダルタニャン物語』の第一部『三銃士』の完結編。 だらだらしないで話が進み、登場人物たちもわかりやすい性格でさっぱりしたお話でした。 あまりグタグタしないで行動することも、人生を充実させるためには大事だと思いました。 選択肢が多くない時代のお話とは言え、いろいろ...
鈴木力衛さん訳の『ダルタニャン物語』の第一部『三銃士』の完結編。 だらだらしないで話が進み、登場人物たちもわかりやすい性格でさっぱりしたお話でした。 あまりグタグタしないで行動することも、人生を充実させるためには大事だと思いました。 選択肢が多くない時代のお話とは言え、いろいろ手を出し過ぎずに目の前にある自分のやるべきことを精一杯やるシンプルな生き方はいいですね。 パリからロンドンへガンガン進んだり、身体を動かすことも大事ですね。
Posted by
ダルタニャンと三銃士の話、ダルタニャンの青春時代はここまで。 ラ・ロシェルでの英国軍との攻防の間に、銃士隊に入隊を許され、三銃士とともに、枢機卿の陰謀を砕くも、バッキンガム公と、最愛のコンスタンスはミレディーの手によって殺されてしまう。 最終的に、ミレディーを捕らえ、処刑し、そ...
ダルタニャンと三銃士の話、ダルタニャンの青春時代はここまで。 ラ・ロシェルでの英国軍との攻防の間に、銃士隊に入隊を許され、三銃士とともに、枢機卿の陰謀を砕くも、バッキンガム公と、最愛のコンスタンスはミレディーの手によって殺されてしまう。 最終的に、ミレディーを捕らえ、処刑し、それらの罪で逮捕されるも、手元に持っていた枢機卿の赦免状により、逆に銃士隊の副隊長の任を授かる。 その後、ポルトスは結婚し、アラミスは僧籍となり、アトスも隠居した。 血湧き肉躍ると言うか、ダルタニャンの華やかな冒険譚はこれで終わり。
Posted by
人の闇と光の一面、禍々しくも頭脳と演技の妙、勇気の清々しさ。 読み物ですが、舞台演技を観ているような照明や音楽が脳裏で反映されて、この二巻のストーリーは本当に圧巻。 読み応えあります。
Posted by
- 1