火村英生に捧げる犯罪 の商品レビュー
名探偵・火村英生の短編集。8編の短編本格ミステリが収録されている。短い作品は10ページほどだが、それでも「なるほど」と思わされる謎が描かれている。特に良いと思った作品は『あるいは四風荘殺人事件』。未完の推理小説の結末を考えるという内容の作品で、火村英生の推理でトリックを「見破る」...
名探偵・火村英生の短編集。8編の短編本格ミステリが収録されている。短い作品は10ページほどだが、それでも「なるほど」と思わされる謎が描かれている。特に良いと思った作品は『あるいは四風荘殺人事件』。未完の推理小説の結末を考えるという内容の作品で、火村英生の推理でトリックを「見破る」力に驚いた。
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2022/12/10読了 収録作「あるいは四風荘殺人事件」は、”未完の推理小説の謎を、実際にあった事件として解決を頼むとか無茶でしょうよ”、という話。トリックもなかなか本格推理小説ばりに大仕掛けで、さらに現実性に乏しいものであった。途中で火村先生にバレて良かったね(?)。
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『表題作』での刑事たちの有栖川先生(作中の方)の評判にファンとしてニヤニヤが止まらない…笑 読後、タイトルの印象がガラッと変わると思う…笑笑 あとがきでも触れられていますが、先生ほどの名探偵が気づかないことなんてあるんですね。 わたしを含め、多くの読者がそう読んだと思います…笑
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短編、中編が混ざったオムニバス。私は「偽りのペア」が1番好きでした。 全8編、あなた好みのお話があるといいです。
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火村シリーズの短編集。 短編だと、ある程度犯人が直感ではわかるのどけど、トラックは全くわからないので、当たりをつけて、そこに向かって火村の話を聞いたり、アリスの珍推理を聞けるので楽しい。 うわ、これは短編でいいの?って入りが、実はおふざけ的なきっかけで解決したり、刑事たちもアリスはおまけって思っていて、でも好かれているのも面白い。 重厚な入りで、2人それぞれがピンチかと思ったら実は、みたいなのも2人のつながりあってこそ解決できたり。顔を合わせなくてもナイスコンビなのは、羨ましい関係。
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シリーズものは順に読むタイプだけど火村英生シリーズはその時々に出会ったものを読んでいくスタイル。 短編でまた話によってかなり短いけど、だから隙間時間によき一冊。
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短いお話が8編も入った短編集。 短編なので小難しいトリックや設定はないけれども、充分に楽しめる。 特に表題作は意外性もあって面白かった。 こんな展開とは… これはアリスが名探偵だったのでは?!と思う活躍。 それにアリスを警察側がどう見ているのかが描かれていて笑った。 森下刑事も優...
短いお話が8編も入った短編集。 短編なので小難しいトリックや設定はないけれども、充分に楽しめる。 特に表題作は意外性もあって面白かった。 こんな展開とは… これはアリスが名探偵だったのでは?!と思う活躍。 それにアリスを警察側がどう見ているのかが描かれていて笑った。 森下刑事も優しい。 いや、警察全員優しい!
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面白かった!本格ミステリのショートショートっていいね…! 鸚鵡返し 火村先生の語り口調可愛い、、 あるいは四風荘殺人事件 謎が好きだった 火村不在のアリス可愛いし、 アリス不在の時に警察に「あの人の推理が当たったことあったか?」って言われてるアリス可愛い、、 それなのに優しくしてくれる警察たち優しい(笑) 火村英夫に捧げる犯罪 表題作だし、先生の名前入ってるし、どんな長編なんだ?!って思ってたら、 中編だし、結局アリスが出てこないように火村先生に脅迫状を送ってたとか、、いいなぁ(笑) まさかのアリスが現場に行ったら一瞬で解決するという(笑) 雷雨の庭 犯人の早瀬さんが地味に好きかもしれない。 飄々としてるところが。 たしかに、最初のセリフが「凶器は見つかりましたか?」はあかん気がする
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(短編)火村&有栖シリーズ18 目次 長い影 1 2 3 4 5 6 7 鸚鵡返し あるいは四風荘殺人事件 1 2 3 4 5 6 7 殺意と善意の顚末 偽りのペア 火村英生に捧げる犯罪 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 殺風景な部屋 1 2 3 雷雨の庭で 1 2 3 4 5 6 7 あとがき 文庫版あとがき あるいは『火村英生に捧げる犯罪』の解説 柄刀一(つかとう はじめ)(ミステリ作家)
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何度目かの再読。短編集なだけあってそこまで派手な話はないが、本格ミステリとしての色々な趣向に満ちた作品が読める。一番気に入ったのは「長い影」かな。
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